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□さっさと撤退する松下 シタタカ戦略 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2392689/detail
さっさと撤退する松下 シタタカ戦略
「さすが松下、商売上手ですね」――電機業界関係者はこう舌を巻く。
松下電器がケーブルテレビ(CATV)運営から撤退する。傘下の業界3位「ケーブルウエスト」の発行済み株式56%他CATV関連株を業界1位の「ジュピターテレコム(JCOM)」に全株売却し、自らは、セットトップボックス(STB)と呼ばれるCATV受信機器製造・販売など本業に専念するのだ。
区市町村など行政単位でスタートしたCATV業界も再編が加速している。デジタル化や高速インターネットに対応するための設備投資は莫大。1社では賄いきれず、合従連衡が始まった。JCOMは今や関東、関西、九州、北海道で、19社35局を束ねる業界のガリバーに成長しつつある。
「松下は、CATVから撤退する一方で、STBメーカーとしてJCOMから事業協力を取り付けることに成功した。もともとの自らの顧客35万世帯に加え、JCOM加入の223万世帯が確実な顧客になるわけで、STBで圧倒的なシェアを持てるメリットは大きい」(前出の電機業界関係者)
かつて「マルチメディア」という言葉が持てはやされた頃、猫も杓子もメディア参入に躍起になりCATVに出資した。商社や電鉄、電機業界しかりだ。そこへ最近は、光ファイバーを引っさげて通信業界が同様のサービスで殴り込みをかける。
「本業へのプラスは少なく、もはや家電がCATVをやる時代じゃない」(CATV業界関係者)
業界2位の「ジャパンケーブルネット」は、昨年KDDIが筆頭株主になったものの、それまで筆頭株主だった富士通が今も第2位株主。また東急グループ系の「イッツコム」にはソニーが出資しているが、「富士通やソニーは何のために出資しているのか。売りそびれているだけじゃないか」(前出のCATV業界関係者)と揶揄(やゆ)される始末だ。
先を読んでさっさと売っぱらった松下。浪速の商人、健在といったところか。
【2006年8月29日掲載】
2006年09月01日10時00分