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「為替」 中立的FOMC議事録にドル“往って来い”116.51-117.01円、原油続落69.30ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「中立的FOMC議事録にドル“往って来い”116.51-117.01円、原油続落69.30ドル」ニ
ューヨーク概況 2006年8月30日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:20JST 「中立的FOMC議事録にドル“往って来い”116.51-117.01円、原油続落69.30ドル」
【ロンドン市場概況】
29日のロンドン外為市場は、ユーロ・円は、150円上抜け後の利食い、ポジション
調整の売りが続き、149円56銭から149円77銭に反発した後149円43銭まで下落が進ん
だ。谷垣財務相の「対ユーロでの円安、よく注意して見ていきたい」との発言も売り
材料になった。ドル・円は、ユーロ・円に連れる動きとなり、116円58銭まで下落後
116円87銭に買い戻されてから116円66銭まで反落。ユーロ・ドルは1.2835ドルから
1.2806ドルまで下落、ポンド・ドルも1.9028ドルから1.8986ドルまで下落、ドル・ス
イスは1.2299フランから1.2322フランまで反発した。
【経済指標】
独・9月GfK消費者信頼感指数：8.6（予想8.5、8月8.5）
【要人発言】
FT紙ドイツ版
「ECB、ユーロ圏の成長率とインフレ見通しを引き上げへ」
谷垣財務相
「対ユーロでの円安、よく注意して見ていきたい」
小泉首相
「デフレ脱却、政治的配慮せず客観的に判断してほしい」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円73銭、ユーロ・ドル：1.2817ドル、ユーロ・円：149円88銭、ポン
ド・ドル：1.8996ドル、ドル・スイス：1.2312フラン
【ニューヨーク市場概況】
29日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は8月米FOMC議事録がタカ派よりとな
るとの観測に債券利回り上昇、ドルのショートカバーに117円01銭まで上昇したが、
議事録は予想ほどのタカ派とはならずに一転して債券利回りが低下、ドル売り戻し先
行し116円51銭まで反落し、116円60銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは、ユーロ・円絡みの売りや米金利上昇を受けて1.2750ドルまで下落
後、議事録公表後のショートカバーに1.2837ドルに反発し、高値圏で引けた。ユー
ロ・円は中東、本邦輸出筋などの強い売りに149円02銭まで下落したが、押し目で控
えていた円キャリートレード絡みの買いに149円77銭まで反発した。ポンド・ドルは
1.9015ドルから1.8898ドルまで下落後1.8990ドルに反発した。ドル・スイスは1.2379
フランまで上昇後1.2269フランへ反落した。
【原油市場】
原油相場は70ドル台を割り込み、約2ヶ月ぶりの安値水準に続落。今夜にもフロリ
ダに到達する熱帯性暴風雨「アーネスト」の軌道がメキシコ湾岸地域を逸れるとのニ
ュースや昨年11月以来の低水準となった8月消費者信頼感指数に伴う原油需要の減少
観測を受けて売りが継続した。NYMEX原油先物価格は6/21以来の安値69.30ドルまで下
落し、69.71ドル（前日比1.3％安）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。朝方は利食い売りが先行し小幅下落しての推移となった。8月8
日に開催したFOMCの議事録が公開され、利上げの休止決定は“クロース・コール（僅
差）”であったことが明らかとなると一時売られる場面もあったが、総合的にはほぼ
織り込み済みの内容であったことから、引けにかけて上昇する展開となった。セクタ
ー別では、半導体・同製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で銀行
やエネルギーが軟調。シェリング・プラウ（SGP)は政府機関向けの医薬品の販売など
で不正があったとの疑いで総額4億3500万ドルの支払いで司法省などと和解に達した
ことが好感されて2.5％高。一方でバンクオブアメリカが投資判断を引き下げた住宅
メーカーのライランド（RYL)が下落。ダウ構成銘柄では、昨日30億ドル規模の自社株
買いを発表したボーイング（BA)だが売りに押された。一方でコカコーラ（KO)は、香
港のケリー・ビバレッジ社の株式を約90％取得したことを明らかにして上昇。結局ダ
ウは17.93ドル高の11369.94、ナスダックは11.60ポイント高の2172.30で取引を終了
した。原油価格が続落となっていることも相場の上昇要因となっている。
【通貨オプション】
ドル・円は、公表されたFOMC会合議事録の見方が分かれ結局116円台後半での往っ
て来い相場となった。 相場が117円台から116円台へ下落した事からオプション1ヶ
月物変動率は8.050％から8.100％へ上昇した。しかしながら中長期は調整で、3ヶ月
物は8.225％から8.175％、6ヶ月物は8.375％から8.225％へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、動意乏しく調整色が強い。25デルタ円コール・ドルプット1
ヶ月物は+0.600％で昨日比変わらず、3ヶ月物は+0.675％から+0.700％へ拡大、6ヶ月
物は+0.975％で昨日比変わらずで取引されている。
【経済指標】
米・8月消費者信頼感指数：99.6（予想103.0、7月107.0←106.5）
【要人発言】
米FOMC議事録
「8月の金利据え置きは僅差で決定」
「政策を今回会合で据え置くことで、当委員会が長期的な物価安定を実現するための
追加利上げが必要かを判断する前に、より多くの情報を収集する余地ができる」
「これまでの利上げの経済活動や物価に対する効果は、おそらくまだ完全に表れてお
らず、休止は過度の引き締めリスクを抑制する上で適切とみられる」
「経済成長は予想以上に減速している可能性がある」
「追加利上げは必要になるかもしれない」
「インフレ圧力は徐々に鈍化する可能性がある」
「過去の利上げは米経済を潜在成長率を下回る水準にとどめる」
「潜在成長ペースを下回る成長率が継続する可能性」
「原油高や輸入物価の影響は低下へ」
「コアCPIは今年末から来年にかけていくらか低下する」
「ラッカー米リッチモンド連銀総裁は成長鈍化はインフレ低下を促すのに十分でない
と主張」
「インフレの上方リスクは引き続き大きい」
「住宅市場は成長見通しにおいて下方リスク」
「エネルギー価格上昇や輸入価格の影響は軽減」
「住宅市場見通しはかなり不透明」
「ドルの下落は輸入競争価格を低下させる」
フィッシャー米ダラス連銀総裁（投票権無）
「米住宅市場は急速な減速を見せている」
「米国は景気後退に直面してはいない」
「連銀はインフレ対策に遅れをとっていない」
「連銀は住宅市場の消費者への影響を注視」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
ドル・円 116.63 117.01 116.51 116.67
ユーロ・ドル 1.2828 1.2837 1.2750 1.2823
ユーロ・円 149.60 149.77 149.02 149.61
ドル・スイス 1.2309 1.2379 1.2269 1.2288
ポンド・ドル 1.9003 1.9029 1.8898 1.8984
株式市場：
NYダウ 11352.65 11379.55 11299.58 11369.94
ナスダック 2162.08 2173.88 2145.22 2172.30
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.930 4.924
米国債10年物 4.791 4.777
先物市場：
NY金先物 625.5 626.0 615.5 619.1
NY原油先物 69.75 70.25 69.30 69.71
シカゴ日経平均先物 15880 15950 15820 15945
（フィスコ） - 8月30日7時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060830-00000002-fis-brf
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