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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060825-00000013-fsi-bus_all
中東GCCで株式発行が急増 原油+投資マネー 世界でM&A攻勢
中東・ペルシャ湾の湾岸協力会議諸国(GCC)6カ国での新規株式発行額が急増している。英紙フィナンシャル・タイムズによると、昨年7月から今年6月までの1年間の株式発行額は前年の4倍を超えた。株式発行で調達した資金を使ったM&A(企業の合併・買収)も活発化している。(黒川信雄)
同紙が国際法律事務所トロワーズ&ハムリンズの調査を基に報じた同期間中の新規株式発行額は146億9000万ドル(約1兆6900億円)に達した。内訳はアラブ首長国連邦(UAE)が36%、サウジアラビアが27%、クウェートが18%で、業種別では金融、建設、IT(情報技術)分野が大きな比重を占めている。
最近では4月にUAEのドバイ・イスラミック銀行が8億1600万ドル(約938億円)、5月にはサウジアラビアの不動産大手タリバ・インベストメント&リアル・エステート・デベロップメントが6億7200万ドル(約772億円)の大型増資を実施した。
同調査では、調達した資金が新規事業のほか、M&Aの原資にも充てられていることがわかった。株式発行額の増加がGCCの企業による買収を加速させている。
ブルームバーグによるとUAEではドバイ政府の投資会社、ドバイ・インベストメント・グループが5月にギリシャの投資銀行マーフィン・フィナンシャル・グループの株式31・5%株式を取得したほか、6月にもマレーシアのバンク・イスラム・マレーシアの株式40%を総額2億2500万ドル(約261億円)で取得すると発表。
クウェートの携帯電話大手モバイル・テレコミュニケーションズは4月にナイジェリアの同業大手の株式65%を取得したほか、サウジアラビアではアルワリード王子が米投資会社と共同でカナダのフェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツを総額39億ドル(約4524億円)で買収するなど、大型買収が相次いだ。
原油高によるオイルマネーの急増に支えられGCC各国の05年の成長率は世界最大の産油国サウジアラビアが6・5%、アブダビ、ドバイ原油を輸出するUAEが8%と高水準を続けている。
GCC内の企業が市場拡大に対応した投資の原資を株式市場で調達する動きを加速する一方、内外の投資家も高い値上がり益を期待してGCCへの投資を増やしている。