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□「ピーク・オイル」の恐怖 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2347501/detail
「ピーク・オイル」の恐怖
ガソリンが秋には1リットル170円になるという。ドンドン上がる原油高は一過性のものではなく、どうやらもう下がらない可能性が出てきた。ピーク・オイルの恐怖である。
原油高の原因として(1)中東情勢の不安定(2)原油市場への投機(3)中国など新興工業国の需要増などが挙げられているが、であれば中東が安定し、中国の成長が一段落すれば原油価格は下がるということになるが、そうはならない。
深刻なのは2兆バレルといわれる世界の石油埋蔵量の半分を使い切ってしまい、今後は石油枯渇に向かうということだ。売るべき石油がなくなれば当然、価格は高騰する。これがピーク・オイルである。欧米では真剣に論議されているピーク・オイルだが、なぜか日本では関心がなく、この半年で全国紙各紙に出た「ピーク・オイル」の記述はたった3件である。
だから「まだ半分もあるじゃないか」とか「これからも油田は発見されるはずだ」と思われるかもしれない。しかし、発見される油田量は1964年が最高でずっと減少中。しかし、生産量は毎年増加している。しかも、既存の油田は相当に老朽化している。
「サウジのガワール油田は、世界最大の1日当たり450万バレルを産出し、サウジの生産量の6割を誇っています。しかし、すでに自噴する力を失っていて、加圧のために1日700万バレルもの海水を油層に注入して原油を取り出している状態です」(石油関係者)
なにやらバイアグラを飲んで頑張っているオトーサンみたいだが、60年代に発見された油田は似たり寄ったりの状況なのである。
大手石油メーカーは中東以外の油田や代替エネルギーの開発を進めているが、掘れば噴き出す中東と違って、海底油田や小規模油田はコストがかかる。代替の「オイルサンド」にしても、砂とタールを分離して精製するには、製品化した石油と同じくらいのエネルギーが必要だからベラボーな価格でないと儲けが出ないのである。
専門家の間では2010年の前にもピーク・オイルが来ると予測されている。そうなれば、石油の9割以上を輸入する日本では電力、運輸、化学工業だけでなく石油漬けになっている農業などが打撃を受け、産業・社会構造が変わってしまう。いまから対策を取らないと大変なことになる。
政府が放置すれば、油上の楼閣・ニッポンもあと数年ということだ。
【2006年8月18日掲載】
2006年08月21日10時00分
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投稿者 万事急須 日時 2005 年 6 月 15 日 15:47:14: 9cF6fjLpIkoG.