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「為替」 リスク回避後退での米金利上昇＆小泉首相参拝観測でドル・円上昇116.75円／ニューヨーク外国為替市場概況
「リスク回避後退での米金利上昇＆小泉首相参拝観測でドル・円上昇116.75円」ニ
ューヨーク概況 2006年8月15日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:32JST 「リスク回避後退での米金利上昇＆小泉首相参拝観測でドル・円上昇116.75円」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、イギリスの6月住宅価格の伸びが予想を下回ったこ
とや、7月生産者物価の前年比数値が4月以来の低水準になったことを受けてポンド
売りが優勢になり、ポンド・ドルは1.8917ドルから1.8867ドルまで下落した。ユー
ロ・ドルはユーロ圏4-6月期GDPの伸び率が予想を上回ったものの反応は鈍く、ポジ
ション調整の売りが勝り1.2748ドルから1.2724ドルに弱含んだ。ドル・スイスは
1.2394フランから1.2424フランに強含みに推移し、ドル・円は116円45銭から116円
65銭で、ユーロ・円は148円37銭から148円55銭で取引された。
【経済指標】
英・6月住宅価格：前年比+5.2％（予想+6.0％、5月+5.6％）
英・7月生産者物価・産出指数：前年比+2.8％（予想+2.8％、6月+3.4％）
ユーロ圏・4-6月期GDP：前期比+0.9％（予想+0.7％、1-3月+0.6％）
独・4-6月期GDP：前期比+0.9％（予想+0.8％、1-3月期+0.7％←+0.4％）
【要人発言】
独経済技術省
「2006年独経済成長率予想、上方修正する計画ない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円68銭、ユーロ・ドル：1.2716ドル、ユーロ・円：148円37銭、ポン
ド・ドル：1.8863ドル、ドル・スイス：1.2435フラン
【ニューヨーク市場概況】
週明け14日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はレバノン停戦を受けたリスク
回避後退に伴う米債券利回りの上昇や「小泉首相が15日に靖国神社に参拝予定」と
のニュースを受けたアジア情勢の悪化懸念による円売りに116円29銭から116円75銭
まで上昇し、ほぼ高値で引けた。
ユーロ・ドルは米金利上昇に伴う投機筋の売りに1.2708ドルまで下落後、ユーロ圏
経済拡大観測やオプションバリアー防戦買いに一旦1.2760ドルまで反発したが、利
食い売りに押されて1.2715ドル前後に軟化して引けた。ユーロ・円は円キャリート
レード絡みの買いが継続し148円29銭から148円48銭まで上昇した。ポンド・ドルは
1.8843ドルから1.8938ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2439フランから1.2387
フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場はレバノン停戦報道やアラスカ州油田での一部産油継続を受けて下落し
た。イスラエルとレバノンは共に13日までに停戦決議の受け入れを決定し、イスラ
エルが限定的に軍隊を撤退させるなど1ヶ月にわたって続いたレバノン紛争が終結に
向かった。また、英BPが閉鎖を進めていたアラスカ州油田での生産を1/3程度継続す
ることを発表した影響もあり、需給懸念が後退した。NYMEX原油先物価格は時間外取
引で72.90ドルまで下落し、結局73.53ドル（先週末比1.1％安）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は小幅上昇。国連主導によるイスラエルとレバノンの停戦を好感して朝
方から上昇して始まった。ダウ平均は一時100ドルを上回る上昇となったものの、今
週後半にインフレ指標の発表が控えていることから、その後は引けにかけて上げ幅
を縮小する展開となった。セクター別では、半導体・同製造装置やテクノロジー・
ハード・機器が上昇する一方で電気通信サービスやエネルギーが軟調。フォード
（F）はベアスターンズが投資判断を引き上げた事を好感し上昇。オラクル（ORCL）
はインドの金融ソフトウェア企業アイフレックスへの出資拡大を発表して小幅高と
なった。ホールフーズ・マーケット（WFMI）はJPモルガンの投資判断引き上げを受
けて上昇。ダウ構成銘柄では、インテル（INTC）やIBM（IBM）などハイテクが堅
調。結局ダウは9.84ドル高の11097.87、ナスダックは11.33ポイント高の2069.04で
取引を終了した。ペプシコ（PEP）は新たに女性のインドラ・ヌーイ氏をCEOに抜擢
する人事を発表した。フォーチュン500で女性がCEOを務める企業としては、2番目の
順位となる。
【通貨オプション】
ドル・円は、米再利上げ観測に伴うドル買いに116円台後半まで上昇した。オプショ
ン市場の変動率は1ヶ月物は8.00％から8.150％、3ヶ月物は8.275％から8.300％、6
ヶ月物は8.375％から8.425％へそれぞれ上昇している。
リスクリバーサルは、円コール買いが後退し25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物
は+0.700％から+0.650％、3ヶ月物は+0.900％から+0.850％へそれぞれ縮小、6ヶ月
物は+1.125％で先週末比変わらずで取引されている。
個別では日米金利差拡大観測に伴い上値ストライクの買い意欲が強まっており、1ヶ
月物117円95銭、2ヶ月物120円50銭ストライクオプションの買いが目立っていた。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
特になし
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.53 116.75 116.29 116.74
ユーロ・ドル 1.2741 1.2760 1.2708 1.2711
ユーロ・円 148.46 148.55 148.29 148.37
ドル・スイス 1.2401 1.2441 1.2387 1.2427
ポンド・ドル 1.8915 1.8938 1.8843 1.8871
株式市場：
NYダウ 11089.07 11202.73 11079.78 11097.87
ナスダック 2073.60 2092.66 2067.69 2069.04
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.094 5.114
米国債10年物 4.969 4.997
先物市場：
NY金先物 635.0 643.5 634.2 639.3
NY原油先物 73.10 73.60 72.60 73.53
シカゴ日経平均先物 15865 15920 15830 15815
（フィスコ） - 8月15日6時35分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060815-00000001-fis-brf
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