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アメリカの住宅市場バブル軟着陸論
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投稿者 kerogaso 日時 2006 年 8 月 12 日 23:09:07: 9br6ZD/XKVfwo
 

(回答先: 軟着陸など見たことがない 【Nevada経済速報8月11日(金)】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 8 月 12 日 17:31:17)

季刊「金融ビジネス」(東洋経済新報社)2006年春号p.129より

1.2000年以降
・一戸建て中古住宅販売価格(中心値)は05年までに+49%。
・ニューヨークなどの北東部では+75%。
・カリフォルニアの西部で+71%。
上昇した。
・これに対して個人可処分所得は+26%。
よってバブルという論がある。

2.しかし
・1990年の30年ローンの平均金利は10%であったが、2003年には5.75%に低下した。
・この間家計所得は50%増加した。
・上記の要因により、住宅ローン借入可能額は130%増加した。
・一方、住宅価格指数は72%の上昇にとどまっている。
・新規ローンの元利金支払額(30年ローン、頭金20%)/家計所得
の比率は、70年後半−80年はじめには35%であった。90年代後半以降は15%で安定している。
のでバブルではないという主張がある(ニューヨーク連銀)。

3.今後金利が上昇した場合の影響はどうか。
・持ち家所有者の35%は借入が全くない。
・50%は15年物か30年物の固定金利で借りている。
・金利調整型ローンの借り手は15%だけであり、これらのローンの多くは当初3−7年の金利は固定。よってすぐに返済が滞る比率は小さい。

4.05年半ばに住宅評価額に対するローン残高の比率が90%を超えている借り手は、全体の5%以下である。よって住宅価格が多少下落しても問題は生じない。

5.アメリカでは住宅価格が穏やかに下落し、軟着陸するという意見が優勢である。

(参考)30年物モーゲージ金利相場
2006年
1/2 5.70%
2/3 5.81%
3/3 5.79%
3/31 5.98%
4/28 6.13%
6/2 6.20%
6/30 6.40%
7/28 6.21%
8/11 6.08%
(金利は下がり始めている)

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