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「為替」 米利上げ再開観測や円キャリートレード絡みの買いでドル・円上昇116.45円／ニューヨーク外国為替市場概況
「米利上げ再開観測や円キャリートレード絡みの買いでドル・円上昇116.45円」ニ
ューヨーク概況 2006年8月12日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:37JST 「米利上げ再開観測や円キャリートレード絡みの買いでドル・円上昇116.45円」
【ロンドン市場概況】
11日のロンドン外為市場では、ポンドの買い戻しとクロス円の買い戻しが優勢に
なり、ポンド・ドルは1.8944ドルから1.8989ドルまで上昇、ポンド・円は219円21銭
から219円99銭まで上昇した（ポンド・ドルはその後1.8942ドルに下落）。ユーロ・
円も147円89銭から148円30銭まで上昇し、ドル・円は短期筋からのショートカバー
の買いが続いたこともあり、115円68銭から116円12銭まで上昇した。ユーロ・ドル
は1.2771ドルから1.2795ドルで、ドル・スイスは1.2344フランから1.2368フランで
取引された。
【経済指標】
仏・4-6月期GDP速報：前期比+1.1％-1.2％（予想+0.7％、1-3月期+0.5％）
仏・7月消費者物価確報：前年比+2.2％（予想+2.3％、6月+2.2％）
独・7月消費者物価確報：前年比+1.9％（速報+1.9％、6月+2.0％）
【要人発言】
ブルトン仏経済財務産業相
「現在のユーロ相場は適正な水準」
「欧州はユーロ高を加速させる政策は取らないよう注意すべき」
「ドル安を招く米国の政策は誰の利益にもならない」
「ユーログループは為替の問題を注意深く監視している」
国際エネルギー機関（IEA）
「アラスカとナイジェリア油田の供給問題、今のところ対処可能」
アーレン・スペクター米上院議員
「中国製品に高関税を課す法案は成立しない見込み」
テッド・スティーブンス米上院議員
「議員らは中国と人民元について開放的な姿勢で話し合ったことを嬉しく思ってい
る」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円01銭、ユーロ・ドル：1.2776ドル、ユーロ・円：148円19銭、ポン
ド・ドル：1.8956ドル、ドル・スイス：1.2371フラン
【ニューヨーク市場概況】
11日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を上回る米7月小売売上高を受け
て利上げ再開観測が強まり、債券利回り上昇に伴うドル買いに116円45銭まで上昇し
た。利食い売りに一旦115円91銭へ弱含んだが、引けにかけて買い戻され116円30銭
前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは欧米の金利差縮小観測の後退が売り材料になり1.2783ドルからスト
ップロスを巻き込み1.2715ドルまで下落し、ほぼ安値で引けた。ユーロ・円は円キ
ャリートレード絡みの買いに148円35銭まで上昇後、利食い売りに押されて147円82
銭まで弱含んだ。ポンド・ドルは1.8888ドルまで下落後、円キャリートレード絡み
の買いに1.8983ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2359フランから1.2437フラン
まで上昇した。
【原油市場】
原油相場は小幅反発。昨日の3％超の急落による値ごろ感から買い戻されたが、米当
局が英BPに対して閉鎖を進めるアラスカ州油田の一部産油活動の継続を承認したこ
とや国際エネルギー機関がアラスカ州油田の減産分はロシアやサウジアラビアの供
給により補われる可能性があるとの見方を示したことから戻り売りも強く、伸び悩
んた。NYMEX原油先物価格は74ドルを挟んだ小動きが継続し、結局74.35ドル（前日
比0.5％高）で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は-0.5％となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。7月の小売売上高が予想を大幅に上回る1.4％の伸びとなったこ
とで、9月以降に再び利上げが実施されるとの警戒感から終日軟調な展開となった。
セクター別では、保険や小売が上昇する一方で素材や半導体・同製造装置が軟調。
アップル・コンピュータ（AAPL）とエヌビディア（NVDA）はオプションの遡及付与
問題で四半期決算の提出が遅れることを明らかにして両社とも下落。また、ジュニ
パー・ネットワークス（JNPR）もオプションに関して決算書の提出が必要との見解
を示し売られた。一方で好決算を発表した小売のコールズ（KSS）が上昇。ダウ構成
銘柄ではゼネラル・モータース（GM）が販売不振を理由に新型SUVの生産ペースを落
とすことを明らかにして下落した。結局ダウは36.34ドル安の11088.03、ナスダック
は14.03ポイント安の11088.03で取引を終了した。ストックオプションの遡及付与問
題がハイテク企業に波及している。過去の決算書の訂正と、それに伴って四半期決
算の提出が遅れることが嫌気されている。
【通貨オプション】
ドル・円は、低調な日本の第2・四半期GDPを受けて利上げペースが減速するとの憶
測に伴う円キャリートレードが活発化し円売りが加速している。オプション市場で
はドル・円の上昇や日本の盆休みを控えて変動率が低下しており1ヶ月物は8.150％
から8.00％、3ヶ月物は8.375％から8.275％、6ヶ月物は8.475％から8.375％へそれ
ぞれ低下している。
リスクリバーサルでの動意は乏しく25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.700％、3ヶ月物は+0.900％でそれぞれ昨日比変わらず、6ヶ月物は+1.175％から
1.125％へ縮小した。
個別ではレンジ相場見通しが強いためか113円、114円といった下値ストライクの買
い意欲が目立った。
【経済指標】
米・7月小売売上高：前月比+1.4％（予想+0.8％、6月-0.4％←-0.1％）
米・7月小売売上高（自動車除く）：前月比+1.0％（予想+0.5％、6月+0.1％←
+0.3％）
米・7月輸入物価指数：前月比+0.9％（予想+0.8％、6月±0％←+0.1％）前年比
+7.0％（6月+7.3％）
米・7月輸出物価指数：前月比+0.4％（予想+0.3％、6月+0.7％）
米・6月企業在庫：前月比+0.8％（予想+0.5％、5月+1.1％←+0.8％）
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「中国には更なる人民元改革が必要なのはもちろんだが、米中の経済関係は重要」
「中国は経済の過熱に注視すべき」
「米国経済は堅調。現在は昨年までの強い成長ペースから継続可能な成長ペースへ
の移行時期にある」
イスラエル国防省広報担当官
「オルメルト・イスラエル首相とペレツ国防相はレバノン地上戦拡大を指示」
リード英内相
「英国のテロ警戒水準は依然5段階で最高の危機的水準にある」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 115.69 116.45 115.68 116.31
ユーロ・ドル 1.2785 1.2795 1.2715 1.2726
ユーロ・円 147.90 148.35 147.82 148.00
ドル・スイス 1.2351 1.2437 1.2344 1.2428
ポンド・ドル 1.8950 1.8989 1.8888 1.8906
株式市場：
NYダウ 11121.16 11121.16 11042.64 11088.03
ナスダック 2065.33 2066.23 2049.84 2057.71
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.073 5.095
米国債10年物 4.931 4.971
先物市場：
NY金先物 649.0 655.7 636.5 644.4
NY原油先物 74.15 74.55 73.75 74.35
シカゴ日経平均先物 15585 15610 15510 15585
（フィスコ） - 8月12日6時57分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000001-fis-brf
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