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石油会社の利益はどこへ〜エクソン、生産拡大と主張
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原油価格の高騰に伴い、エクソン・モービルの2006年第2四半期決算は、史上2番目となる103億6000万ドルの増益となった。ガソリン価格の高騰で苦しむ消費者を食い物にしているとの批判に、同社は生産拡大に努めていると反論している。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、消費者が石油の高騰に苦しむ中、石油業界は記録的な増益を出したため、最近では政治や消費者団体などから非難の声が高まっている。また、石油価格は今後も高水準を維持する可能性があるとの見通しから、超過利潤税を導入してエネルギー問題への対応に充てるべきとの声も上がっている。
これに対し、石油業界は石油供給を拡大するため、新しい油田の掘削に着手している。しかし、新しい採掘先はイランやベネズエラ、ナイジェリアなど政情不安定な国ばかりで、石油会社にとって生産の拡大が難しくなっている。
このため業界は、超過利潤税などの懲罰的措置に反対するロビー活動を展開する一方で、検査や採掘支出を拡大していることを強調している。エクソンのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)は「10年までに石油やガス生産の25%拡大を目指し、ロシアやカタール、西アフリカを中心に、今年200億ドルを投じる」と話した。同社は05年、360億ドルの利益を出し、そのうちの177億ドルを探鉱や資本支出に投じた。
5月に行われた全米調査では、有権者の63%が「ガソリン価格が高騰しているのは石油会社が原因」と考えており、「産油国」と答えた回答者は43%にとどまった。また、35%はブッシュ大統領、30%は需要増加、19%は燃費の悪い自動車を運転する米国人を理由に挙げた。
■石油メジャー3社、好決算続く
エクソンモービル、英・オランダのロイヤル・ダッチ・シェル、英BPの国際石油資本(メジャー)3社の2006年第2四半期決算が28日までに出そろった。原油相場の高騰が寄与し、純利益はいずれも3〜4割増加。第1四半期に続き好業績を達成した。
純利益は、エクソンが前年同期比36%増の103億6000万ドルでトップ。シェルが40%増の73億2400万ドル、BPは30%増の72億6600万ドルだった。(時事)
http://www.usfl.com/Daily/News/06/07/0728_018.asp?id=49736