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http://www.nc-news.com/
http://www.nc-news.com/frame/20060731/gan060731.htm
企業の社会的責任を問う
リコール隠しは企業存続の危機
国土交通省は21日、 トヨタ自動車に対し、 リコール隠しに関与した部署と設計関連部署の連携強化などの業務改善指示を行った。7月から品質担当を担った豊田章男副社長は、 「トヨタの車を買っていただいたお客さまに、 自分の車は大丈夫かどうかの不安を抱かせたことは、メーカーとしてたいへん恥ずかしい」 と語った。
車に対するリコールは、 自動車メーカー各社が抱える重大な問題だが、 特に悪質な事例として三菱自動車に関連した事件は脳裏から離れない。 三菱のリコール隠しは00年に発覚した乗用車部門とトラック・バス部門による大きな事件だった。 だがその直後の04年に再び、 トラック・バス部門のリコール隠しが発覚した。 そのリコール隠しは会社の存続に左右される危機に陥った。
最近のリコール隠し事件として、 シンドラー社 (スイス) のエレベーターによる死亡事件などが多発していたことだった。エレベーター事故が街の話題から消えかかったころ、 パロマ社製湯沸かし器による一酸化炭素による死亡事故が22年前から発生していたことが判明した。パロマ社の体質と対応の悪さが露呈した事件だ。
当初、 パロマ社は、 「製品は完璧だが安全装置の改造が事故を起した。 取り付け事業所が消費者の利便を考え、 勝手に改造した。 パロマに責任はない」 と語っていた。 これらの事件でパロマの対応と責任が大きな社会問題となったことから、 社長をはじめとする役員は対応が遅れたことを認め、 該当機種を無料で交換するとした。
一方、 松下電器製のFF式石油温風機による一酸化炭素中毒事故による死者が出たことが昨年発覚。 製品に重大な欠陥があったとして、 リコールの対策を発表。 その後、 修理対応が進まないことで、 1台5万円で引き取るとした。 その手段として、 一般のコマーシャルをやめ、 テレビ、 ラジオや新聞などに200億円を超える修理と回収広告をした。 長い目で見ると、 松下電器という企業姿勢は高く評価され、 マイナス面を逆手に、 プラスに変えたという点では、 多くの企業が見習ってもらいたい。
リコール隠しは、 その企業の存続にかかわる問題だ。 不幸にも事故が起きた場合、 企業のモラルや危機管理能力が試され、 その事故を乗り越えてこそ、 一流企業と評価される。