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「為替」 景気減速明示のべージュブックで米利上げ休止観測、ドル反落116.18円/ニューヨーク外国為替市場概況
「景気減速明示のべージュブックで米利上げ休止観測、ドル反落116.18円」ニュー
ヨーク概況 2006年7月27日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:37JST 「景気減速明示のべージュブックで米利上げ休止観測、ドル反落116.18円」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、発表されたドイツの7月IFO業況指数が一部でみら
れていたほど悪くはなく、予想を若干下回った程度だったことから、発表後ユーロ
買いが優勢になり、ユーロ・ドルは1.2571ドルから1.2600ドルまで強含んだ。
ドル・円、ユーロ・円では、本邦投資家から外債売却に絡む売りが出たことで一
旦ドル・円は116円88銭から116円66銭まで下落、ユーロ・円も147円03銭から146円
79銭まで下落後、ユーロ・円がユーロ・ドルの上昇に147円19銭まで連れ高となり、
ドル・円も116円90銭まで上昇した。ドル・スイスは1.2529フランから1.2506フラン
まで下落、ポンド・ドルは1.8396ドルから1.8414ドルで取引された。
【経済指標】
独・7月IFO業況指数105.6(予想106.0、6月106.8)
【要人発言】
シラク仏大統領
「フランスがレバノンへの国際部隊で主要な役割果たす可能性」
余永定・中国人民銀行金融政策委員
「中国、市場原理による人民元上昇を容認する余地がある」
温家宝・中国首相
「経済の過熱を防ぐため強力な措置が必要」
「固定資産投資の伸びを抑えるため、与信・土地利用を抑制へ」
「人民元の柔軟性を高めるため、為替制度を改善する」
「マネーサプライと信用の伸びを適切に管理する」
「銀行の流動性を吸収するため対策をとる」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:116円88銭、ユーロ・ドル:1.2519ドル、ユーロ・円:147円11銭、ポン
ド・ドル:1.8406ドル、ドル・スイス:1.2520フラン
【ニューヨーク市場概況】
26日のニューヨーク外為市場では、米地区連銀経済報告書(べージュブック)が
米景気減速を明確に示したことによる8月利上げ観測の後退を受けてドルが反落し
た。ドル・円は米カストディアンの買いに一旦117円13銭まで上昇したが、べージュ
ブック公表後に売りが加速し、ストップロスを巻き込み116円18銭まで反落し、116
円25銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルはレバノン緊急外相会議で停戦条件が一致しかなったことに伴う原油
高や、米利上げ観測後退を受けたドル売りに1.2585ドルから1.2719ドルまで上昇
し、ほぼ高値で引けた。ユーロ・円は原油高が買い材料となり147円06銭から147円
87銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8398ドルから1.8551ドルまで上昇した。ド
ル・スイスは1.2520フランから1.2404フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は中東紛争の長期化観測やガソリン在庫の大幅減少を受けて上昇した。本
日開かれたレバノン情勢の打開に向けた緊急会議において期待された即時停戦が合
意に至らず、戦闘の長期化が避けられない状況となったことに加え、週次の在庫統
計においてガソリン在庫が300万バレル超の大幅減少となるなど、需給問題が懸念さ
れたことで買いが先行した。また、一部メディアがナイジェリアの武装勢力が攻撃
再開を警告したことを伝えるなど、アフリカ最大の産油国における情勢悪化も相場
を押し上げる要因となった。NYMEX原油先物価格は一時74.82ドルまで上昇し、73.94
ドル(前日比0.3%高)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は小幅下落。主要企業の冴えない決算が嫌気されて朝方は軟調推移とな
った。地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済成長の鈍化が指摘されると、利
上げ打ち止め期待から上昇に転じたものの、買いが続かずに引けにかけて失速し
た。セクター別では、エネルギーや電気通信サービスが上昇した一方、小売や運輸
が軟調。オンライン小売のアマゾン・ドット・コム(AMZN)は、決算が予想を下回
り21.8%の急落。またコーニング(GLW)も増益決算を発表したものの、今期の業績
予想を引き下げたことで14.5%安の2桁下落となった。一方、住宅ローンのアメリカ
ン・ホーム・モーゲージ(AHM)が予想を上回る決算を発表して上昇。保険・資産運
用のアメリプライズ・ファイナンシャル(AMP)も好決算を発表して買われた。ダウ
構成銘柄では、昨日マーキュリー・インターラクティブ(MERQ)の買収を発表した
ヒューレット・パッカード(HPQ)が小幅高となった半面、ボーイング(BA)は06年
の業績見通しを引き下げたことで4.6%安となった。結局ダウは1.20ドル安の
11102.51、ナスダックは3.44ポイント安の2070.46で取引を終了した。本日のベージ
ュブックを受けて、8月FOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ可能性は先物市場で
50%を割り込む水準まで下落した。
【通貨オプション】
ドル・円はべージュブックが米景気減速を明確にした事を受けて116円台前半へ反落
した。下落相場を受けたオプション市場では変動率が上昇、1ヶ月物は7.975%から
8.050%、3ヶ月物は8.250%から8.275%、6ヶ月物は8.400%から8.475%へそれぞれ
上昇した。
しかし、リスクリバーサルでの反応は鈍く25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.606%で昨日比変わらず、3ヶ月物は+0.818%から+0.808%、6ヶ月物は+1.061%
から+1.040%へそれぞれ縮小した。
【経済指標】
米・週次在庫統計(7/21時点)
原油在庫:前週比+3万バレル(予想-50万バレル、前回+15万バレル)
ガソリン在庫:同比-316万バレル(予想±0万バレル、前回+154万バレル)
【金融政策】
ポーランド中銀:政策金利4%で据え置き
【要人発言】
米地区連銀経済報告書(べージュブック)
「経済成長拡大ペースは減速」
「賃金、物価の上昇は緩やか」
「雇用市場は逼迫している」
「小売売り上げは緩やか、失望的」
「不動産市場は減速、商業用物件の需要は持ち直し」
緊急外相会議
「米国はヒズボラの武装解除と停戦を同時に実施すべきだと主張、停戦を優先すべ
きだとする他の参加国などと対立し一致できず」
アナン国連事務総長
「中東情勢は更に加熱する可能性も」
「暫定停戦と停戦成立後の国際部隊派遣」
「長期的な和平につなげる枠組み構築」
「レバノンへの包括的な経済支援」
シューマー、グラム上院議員
「中国制裁案の決議を9月30日に設定」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 116.88 117.13 116.18 116.27
ユーロ・ドル 1.2572 1.2719 1.2571 1.2715
ユーロ・円 146.94 147.87 146.86 147.84
ドル・スイス 1.2528 1.2529 1.2404 1.2408
ポンド・ドル 1.8399 1.8551 1.8396 1.8546
株式市場:
NYダウ 11102.91 11157.82 11048.16 11102.51
ナスダック 2066.74 2083.96 2053.64 2070.46
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 5.122 5.095
米国債10年物 5.063 5.032
先物市場:
NY金先物 630.0 636.0 626.0 634.7
NY原油先物 73.60 74.80 73.60 73.94
シカゴ日経平均先物 14925 15000 14920 14950
(フィスコ) - 7月27日6時39分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060727-00000001-fis-brf