★阿修羅♪ > 国家破産47 > 372.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
新日本出版社 「経済」2006年7月号(NO.130)p.39-40より
「座談会 格差と貧困の拡大をどうみるか 5つの論点」
国民医療費の対GDP比(2001年)
日本 7.8%
韓国 5.3%
ドイツ 10.8%
フランス9.4%
スウェーデン 8.8%
スイス 10.9%
イギリス 7.5%
アメリカ 14.1%(2002年は14.9%)
(実際には1980,1990,2000,2001,2002年のデータが表になっています)
以下、座談会の発言より抜粋。
大塚:
−こうして比較してみますと、まがりなりにも公的な医療制度を維持してきた日本の医療費は低いが、市場主義に任せてきたアメリカは医療費がどんどん膨らんで大変な事態になっていることが、一目瞭然です。医療という公的な領域を市場原理に委ねるとどんなことになるのかが、数字ではっきりと出ていると考えます。
こういうアメリカを言わば見本にして、そしてアメリカからの圧力を受けて、現在、自由診療・混合診療を拡大し公的な医療保険制度を形骸化する医療制度改悪案が国会に上程されていますが、それを許せば大変なことになる。改善の余地はいろいろあるにせよ、制度としては日本の医療制度のほうがはるかにすぐれていると言いたいですね。
小越:もし日本が今みたいな流れで混合医療などを入れだすと、国民医療費が逆に増える可能性もあるわけですね。医療費抑制のためと当局側は言っていますが、現実は逆で、参入した企業は儲かる。無責任な話ですね。