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ホンダ、民間小型ジェット機市場参入 国産初
ホンダは25日(日本時間26日)、米国に飛行機の機体を生産する新会社を設立し、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の量産と販売を開始すると米国で発表した。今年秋から受注を始め、2010年中の第1号機引き渡しを目指す。ホンダはエンジンも自社開発しており、戦後、国家プロジェクト以外では初めての「日の丸ジェット」となる。
販売と補修などのサービスは、米国の飛行機メーカー、パイパー・エアクラフト社と業務提携して委託する。
ホンダが生産するのは、6、7人乗りの小型ビジネスジェット機。欧米では、企業トップらの移動手段としてのニーズが定着している。年間200機以上の需要があるといい、ロシア、中国など新興経済諸国などでも市場拡大が見込まれている。
ホンダが量産する機体は、従来の機体では機体の後部に設置されるエンジンが主翼の上に配置されている点が特徴。このために通常では胴体後部に配置されるエンジンを支えるための構造を省くことができ、客室や貨物室のスペースを広くとることができる。
また、胴体を複合材で作るなどして軽量化を図るうえ、翼や機首のデザインに乱気流を起こさないような工夫を施すことで、空気抵抗を低減している。
ホンダは「同じクラスの従来機と比べれば、機内のスペースや燃費では格段に向上している」としている。価格は400万ドル(約4億6000万円)以下に抑える。
ホンダは昭和61年から小型ジェット機の研究を始め、平成15年に自社製の小型ジェット機「ホンダジェット」の飛行実験に成功。16年には米ゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁会社を立ち上げ、ジェットエンジンの開発と営業活動を進めている。
ホンダの創業者の本田宗一郎氏は昭和37年に航空機事業への参入を宣言しており、44年がかりで悲願を達成したことになる。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26iti003.htm