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米国債:ほぼ変わらず、入札前に手控え−10年債利回り5.04%(2) (ブルームバーグ)
2006年7月25日(火)05時50分
7月24日(ブルームバーグ):米国債相場はほぼ変わらず。週内に合計 430億ドルの入札を控え、買い控え感が強まった。10年債利回りは1カ月ぶり低水準付近で推移している。
米財務省は今週、2年債、5年債、20年物インフレ連動債(TIPS)の入札を予定している。米国債利回りはここ1カ月、連邦準備制度が利上げを休止するとの観測から、低下傾向にあった。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、景気減速でインフレ高進が阻止されるとの見解を示した。
RBSグリニッチ・キャピタルのトレーダー、グレン・カペロ氏は、「バーナンキ議長が正しくて、債券が値上がりすれば、上昇余地はどのくらいあるのだろうか。投資家はバーナンキ議長が正しいと確信できないでいる」と話した。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時12 分現在、10年債利回りは前週末比ほぼ変わらずの5.04%。同利回りは7月21日に5%まで下げ、6月14日以来の低水準となった。10年債価格(表面利率 5.125%、2016年5月償還)は100 5/8。
ICAPを通じた米国債取引は約1410億ドル未満と、この3カ月間の1日当たり平均である2540億ドルを大きく下回った。
米財務省は26、27両日に2年債、5年債の入札を実施する。同省は24日、2年債の入札規模を220億ドル、5年債入札規模を140億ドルと発表した。また、 25日予定の20年物インフレ連動債の入札規模は70億ドル。新発債は前回入札債と銘柄統合される。
2年債、5年債
21日の債券市場で2年債利回りは5.02%を付け、5年債利回りは4.94%まで下げていた。いずれも6月14日以来の低水準。24日の債券市場では、2年債利回りは5.08%、5年債利回りは4.99%で推移した。
金利先物市場では8月8日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施されるとの観測が強まった。フェデラルファンド(FF)金利先物8月限は 5.34%に上昇し、これは8月のFOMCで0.25ポイントの利上げが実施される確率を47%織り込んだ水準。同確率は7月21日に34%まで下げていた。
ジェフリーズの米国債ストラテジストでテクニカルアナリストのジョン・スピネロ氏は顧客向けリポートで、「FF金利が5.5%に引き上げられる確率が高まっていることもあり、債券は将来の供給に影響を受けやすくなっている。景気減速がインフレ抑制に寄与するとの連邦準備制度の予想を信じるには、それを裏づける経済ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)上の証拠が必要だ」と話した。
四半期入札
また、米財務省は8月7−10日に四半期に1度の借り入れを実施し、3年債と10年債、30年債を入札する予定。調査会社ライトソンICAPは、入札規模が合計450億ドルになると予想している。
25日には消費者信頼感指数と中古住宅販売件数が発表される。ブルームバーグ・ニュースの実施したエコノミスト調査では、6月の中古住宅販売件数の予想中央値は660万件と、1月以来の最低になると予想されている。また、7月の消費者信頼感指数は104への低下が見込まれている。同指数は前月、105.7だった。
Tロウ・プライス・グループ(ボルティモア)の債券部門ディレクター、メアリー・ミラー氏は、「景気は現在、減速に向かうかもしれない興味深い地点にある。質が高く金利に敏感な債券に投資妙味があるかもしれない」と話した。
原題:Treasuries Little Changed Before Auctions of $43 Bln This Week (抜粋) {NXTW NSN J2XC8J1A1I4H 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=25bloomberg12aiZFuYeL131E
ニューヨーク 高井夕起子 Yukiko Takai
ytakai@bloomberg.net Editor:Nishimae
記事に関する記者への問い合わせ先:
Elizabeth Stanton in New York at estanton@bloomberg.net