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伊藤園 米国に緑茶拠点 来夏めどに生産開始
緑茶飲料最大手の伊藤園は23日、米ニューヨーク市近郊に緑茶飲料の生産工場を建設し、来年夏をめどに現地生産を始める計画を明らかにした。米国では健康志向の高まりに伴って無糖の緑茶飲料の人気が急上昇している。
伊藤園は緑茶飲料を現地生産することで製造コストを引き下げるほか、需要に迅速に対応できる態勢を構築する。米国で緑茶文化を定着させてさらなる需要増を狙いたい考えだ。
同社は2001年にニューヨークに現地法人を設立し、02年からペットボトル入りの緑茶飲料を日本から輸出する形で米国販売を始めた。
米法人の売り上げは06年4月期で前期比1・7倍の1175万ドル(約13億円)。
今期は2・9倍の3476万ドルに伸びる見通しで、米国進出から5年でようやく黒字化のめどが立ってきた。
伊藤園の本庄八郎社長は、「米国での緑茶飲料は、昭和60年に『お〜いお茶』を発売したころの日本と同じような伸びを示している」と指摘。こうした現地需要に積極的に対応するため、米国での生産に踏み切る方針を固めた。
米国に新設する工場では年間200万ケース(1ケースは500ミリリットル入りペットボトル24本)規模の緑茶飲料を生産する計画。これまでは豪州で栽培した茶葉を日本に持ち込み、国内で製品化したうえで米国に輸出していたが、豪州から直接、米国に茶葉を輸送して現地生産することでコスト削減にもつなげる。
米国で緑茶飲料が注目されるようになったのは、肥満増加が背景にある。糖分入りの清涼飲料を避ける動きが広がり、小中学校で糖分入りの清涼飲料の販売を取りやめる動きも出ており、低カロリーの緑茶飲料の需要が増えている。
現在の販売ルートは、自然食品関連の小売店が中心だが、現地生産に乗り出すことで今後は、大型スーパーなどにも売り込み攻勢をかける。
少子高齢化が進む日本市場は、将来、緑茶を含む清涼飲料需要が頭打ちになるとの見方もあるが、人口の多い米国の潜在的なニーズは大きく、「日本を上回る成長市場になる可能性がある」(本庄社長)と期待を強めている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/24kei003.htm