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□関西電力・秋山前会長 退職金10億円の非常識 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2182258/detail
関西電力・秋山前会長 退職金10億円の非常識
あまりに非常識な金額じゃないか――関西電力の秋山喜久前会長(74)への退職慰労金の額だ。ナント推定10億円。
関西電力は退任取締役10人に総額14億4000万円の退職慰労金を支払うが、取締役在任期間21年の秋山氏が大半を占めているもよう。最近では、マクドナルドの故藤田田元会長(24億円)、ソニーの大賀典雄名誉会長(16億円)に匹敵するほどの巨額である。
株主総会後の記者会見で、森詳介社長は「在任中の功労に対し一定基準で支給する」と述べたというが、簡単に“功労”で片付けられるのか。
「“非常識”というのはただ単に高額というだけではありません。関西電力は2年前、美浜原発の事故で11人の死傷者を出した。在任中にそんな大事故を起こしていながら、『規定通り10億円もらいます』とは、呆れた話です」(関西在住ジャーナリスト)
原発事故では、問題となった復水管を30年近く検査せず、「利益第一の社風が招いた人災」と批判された。関電の責任が問われたことで、経営陣の退陣を求める声も高まったが、結局、藤洋作社長(当時・現取締役相談役)だけが辞任。秋山氏は会長に居座り、関電と世間の常識の乖離(かいり)をまざまざと見せつけたものだった。
「大惨事を引き起こしても辞めず、責任逃れしておいて、退職金をもらうのは当たり前という。そういう開き直りの風潮は大変恐ろしい。普通なら世間に申し訳ないという意識が働くはず。公共性を全く考えないで、株式会社なんだから金儲けすればいいと考えている。本人や会社は世間の批判に気づいていないのでしょうが、一般消費者はしっかり見ていて、次に何か不祥事でもあれば不満が爆発するでしょう」(経済評論家の奥村宏氏)
総会屋への利益供与事件で辞任した西武鉄道の堤義明前会長には、退職慰労金が支給されなかった。経営難に陥っている三洋電機の井植敏元会長へも、支給が見送られている。
こういった批判に対し関西電力は、「現時点で退職金を返上するというような話は聞いておりません」とコメントした。
公共性の高い電力会社は潰れない。そんな温室であぐらをかいていると今にバチが当たるゾ。
【2006年7月7日掲載】
2006年07月10日10時00分