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(回答先: ミサイル発射で東証反落 円、国債も「トリプル安」 [共同通信] 投稿者 white 日時 2006 年 7 月 05 日 18:55:30)
□北朝鮮ミサイル発射:識者はこうみる [ロイター]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060705-00000854-reu-bus_all
北朝鮮ミサイル発射:識者はこうみる
●ミサイル発射、モヤモヤを晴らす結果に
<丸三証券・専務 水野善四郎氏>
北朝鮮のミサイル発射は、燃料注入の段階から懸念材料として株式市場では位置づけられ、実際に発射されたことで、嫌気した売りを誘った。しかし、市場にとって、こうした悪材料は先行きが見通せない段階が最も嫌がられる。そうした意味において、発射により不透明な材料が動き出した格好となり、モヤモヤを晴らす結果をもたらすことになろう。短期的には悪材料ではあるものの、中長期的にみるとアク抜けを誘う可能性もある。
これまで株価は急ピッチな戻りを演じ、高値警戒感が台頭しつつあった。むしろ、自律的な調整を入れるきっかけとなり、きょうの株価動向はリズム的に歓迎できる。
●米株先物は幾分神経質な展開に
<JPモルガン・プライベート・クライアント・サービシズ(ニューヨーク)の主任エコノミスト、アンソニー・チャン氏>
米株先物市場は明日開いた時に幾分神経質な展開となるだろう。資金が米国債へと流れるのがお決まりの反応で、これは予想される正常で教科書通りの反応だ。
市場が既にこうした事態をある程度織り込んでおり、従って反応が控えめになる可能性も除外できない。
ブッシュ政権を初めとする世界各国の政府がオーバーナイトで事態に対処するため、北朝鮮から何らかの懐柔的なコミュニケーションがあった場合は特に、市場の最初の反応は尻すぼみに終わるかもしれない。
●事態の展開を見極め、市場の反応は一巡
<みずほ証券・チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>
北朝鮮がミサイルを発射したことを受けて、地政学リスクのセオリー通りに、円安/株安/債券高で反応した。しかし、交戦状態に入ったわけではない。すでに、北朝鮮の真意、北朝鮮への制裁措置など、事態の展開を見極めるステージに入っており、マーケットの反応もすでに一巡している。
自民党総裁選の有力候補である安倍官房長官にとって、ゼロ金利解除問題で立場がやや苦しかったが、危機に強いリーダーとしての見せ場を提供した格好となった。また、マーケットの反応が限られたため、日銀の金融政策への影響もないだろう。為替が円安に振れた分、7月のゼロ金利解除を目指す日銀にとっても追い風になった。
●ミサイル発射の影響は限定的
<SMBCフレンド証券・投資情報室次長 松野利彦氏>
北朝鮮のミサイル発射を受け、朝方は嫌気した売りが広範囲に出たものの、その後の株価は下げ渋る展開となっている。この問題は今後の状況次第で予断を許さないと思うが、相場動向をみる限り、マーケット参加者は国内景気などファンダメンタルズにそれほど影響を与えるものではないと受け止めたと言えよう。
最近の株式市場では、水曜日に下がるケースが多く、短期筋はそれを見越してポジション取りをしていたとみられることから、ミサイル発射は相場のリズムを狂わせたとも言えず、むしろ利益確定売りを出すタイミングや、買い場を与えたとの印象さえある。株式相場への影響的は限定的となりそうだ。
●金融政策への直接的影響ないが不透明
<みずほインベスターズ証券投資情報室参事役 大塚徹氏>
北朝鮮のミサイル発射準備は伝えられており、発射はある程度予測されていたので、突然の話ではない。今のところ被害もない。市場は織り込んでいるのだろう。
米国市場が休場でもあり、株式相場はしっかりといった感じ。過去に北朝鮮がミサイル発射した時も、株式市場は高かったり安かったりとまちまちだった。
日銀の金融政策への影響は直接的にはないと思うが、不透明でまだ読みきれていない状況だ。今後、被害が出たり、さらに何発も発射するなど拡大すれば、状況も変わってくるだろう。
●北朝鮮ミサイル発射、単発的な円売り材料の可能性も
<日興シティグループ証券 為替ストラテジスト 山本 雅文氏>
北朝鮮のミサイル発射は円の全般的な売り材料になっている。ただ、日本が北朝鮮を攻撃するとは思えないし、為替市場にとっては単発的な材料になる可能性がある。ドル/円は前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に下落した分、ドルのショートカバーで値を(115円台に)戻しているが、高値ではまだドルを戻り売りする動きもある。日銀が来週の金融政策決定会合でゼロ金利を解除するとの報道があるが、為替市場は日銀の0.25%の利上げ幅を織り込んでおらず、円の下支えにもなるだろう。
●緊張の度合い高まると一段の円売りに
<野村信託銀行 資金為替部次長 茨木 信夫氏>
懸念されていたことが実際に起こり、為替市場では有事のドル買いになった。北朝鮮はまだ、ミサイルを撃ち続けているようであり、むしろ緊張感は高まっている。事態の進展がどうなるかがわからず、為替市場は見極めようとしているが、緊張のレベルが上がっていくごとに円は売られやすくなるだろう。
●リスク資産から退避の動きも
<三菱UFJ証券・チーフ債券ストラテジスト 石井純氏>
北朝鮮がミサイルを発射したことを受けて、金融市場ではリスク資産からの資金退避の動きが予想される。東京市場では、円安/株安/債券高で反応するだろう。ただ、債券市場は7月のゼロ金利解除が意識されているため、それほど大きな反応にならないのではないか。
また、ミサイル発射については、未確認情報が錯そうしているため、もう少し状況を見極めたい。
●株式市場は様子見ムード強める
<日興コーディアル証券・エクイティ部部長 西広市氏>
市場は、ミサイルを発射しないと見ていた。実際に発射したことで株式市場は、様子見姿勢を強めるだろう。防衛関連株は刺激されるかもしれないが、ミサイル発射で様子見ムードが強まり、上値では利益確定売りが出やすい。
ただ、株式市場の環境好転で下値は底堅さを保つのではないか。上値・下値とも限定的になりそうだ。
●円売り進む、目先116円付近も
<JPモルガン・チェース銀行 チーフFXストラテジスト 佐々木融氏>
早朝の外為市場では、北朝鮮のミサイル発射を受けて円売りが進んでいる。事態を見極める必要があるが、現在の段階では米国ファンドなどを中心に、ボラティリティの高まりを避ける形でドルへ資金が回帰する動きが強まると考えられる。ドル/円は116円付近へ上昇する可能性があると見ている。
現在は地政学的リスクの高まりを受けてドル買い/円売りとなっているが、今後さらに事態が悪化して、マーケットが混乱するようなことになれば、各国の投資家が自国へ資金を回帰させる形でドルが売り込まれる可能性もある。
(東京/シンガポール 5日 ロイター)
(ロイター) - 7月5日16時3分更新