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「為替」 米追加利上げ観測受けたドル買い先行116.50円、原油6営業日続伸／ニューヨーク外国為替市場概況
「米追加利上げ観測受けたドル買い先行116.50円、原油6営業日続伸」ニューヨーク
概況 2006年6月29日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:18JST 「米追加利上げ観測受けたドル買い先行116.50円、原油6営業日続伸」
【ロンドン市場概況】
28日のロンドン外為市場では、29日の米FOMCの結果待ちで全体的に静かな状態だ
ったが、スイスの6月KOF景気先行指数の予想を上回る上昇を受けてスイスフラン買
いが一時強まり、ドル・スイスは1.2454フランから1.2434フランまで下落、ユー
ロ・スイスも1.5646フランから1.5626フランまで下落した。ユーロ・円は利食いと
みられる売りで146円31銭から146円07銭まで下落し、ドル・円も116円40銭から116
円23銭まで連れ安になった。ユーロ・ドルは1.2562ドルから1.2574ドルで小動きが
続き、ポンド・ドルは1.8161ドルから1.8218ドルまで上昇した。
【経済指標】
スイス・6月KOF景気先行指数：2.5（予想2.45、5月2.34←2.30）
独・7月GFK消費者信頼感指数：7.8（予想6.9、6月7.0←6.8）
【要人発言】
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBによる一段の利上げが予想されている」
ドビルパン仏首相
「フランスの失業率は数カ月以内に9％を下回る見通し」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円28銭、ユーロ・ドル：1.2569ドル、ユーロ・円：146円45銭、ポン
ド・ドル：1.8209ドル、ドル・スイス：1.2438フラン
【ニューヨーク市場概況】
28 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はユーロ・円の売りに連れ116円17銭
まで下落したが、米追加利上げ観測の強まりによる債券利回りの上昇や米系筋主導
の買いを受けて116円50銭まで上昇し、ほぼ高値水準で引けた。
ユーロ・ドルは月末の米系筋のドル買いに1.2574ドルからストップロスを巻き込み
一旦1.2516ドルまで下落したが、米コンサルティング社がECBの8月利上げを予想し
た事やオプション絡みの買いを受けて1.2555ドル前後へ反発して引けた。ユーロ・
円はCTA（商品投資顧問）筋などの買い持ちを手仕舞う売りに145円64銭まで下落し
たが、ユーロ・ドルの反発に連れて146円27銭まで戻して引けた。ポンド・ドルは
1.8211ドルから1.8142ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2433フランから1.2493
フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は6営業日続伸となり、3週間ぶり高値水準で高止まり推移した。メリルリ
ンチが2008年までの原油相場見通しを引き上げ、06年平均予想を67.5ドル（従来比
13％高）に上方修正したことや週次の在庫統計において原油とガソリンが予想以上
に減少したことが買い材料となった。NYMEX原油先物価格は72.77ドルまで上昇し、
72.19ドル（前日比0.4％高）で取引を終えた。
【株式市場概況】
株式相場は上昇。明日のFOMC（連邦公開市場委員会）の結果発表を見極めたいとの
思惑から手控えムードとなり、終日小幅な値動きにとどまった。長期金利や原油が
上昇した影響から上値は限られた。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・
サービスが上昇した一方、消費者サービスや耐久消費財・アパレルが軟調。UPS
（UPS）は米郵政公社から郵便業務の一部を請け負うことが明らかとなり上昇。EMI
に対する買収提示額を引き上げたワーナー・ミュージック（WMG）も上昇。一方、ナ
イキ（NKE）はワールドカップなどに関わる広告費用の増大で決算が予想を下回り下
落。またウェンディーズ（WEN）も早期退職制度などのリストラ費用により第2四半
期決算が当初予想を下回るとの見通しを示して売られた。ダウ構成銘柄では、ゼネ
ラル・モーターズ（GM）やインテル（INTC）、エクソンモービル（XOM）がそれぞれ
2.5％を上回る上昇となった。結局ダウは48.82ドル高の10973.56、ナスダックは
11.59ポイント高の2111.84で取引を終了した。本日新規株式公開を果たしたアパレ
ルのJクルー（JCG）は公募価格を27.8％上回る好調な出だしとなった。
【通貨オプション】
ドル・円は明日にFOMC結果発表を控えて狭いレンジ取引ながら、米追加利上げ観測
や月末要因を受けて堅調に推移している。ただ、オプション市場は様子見気配が強
く調整に留まっている。変動率1ヶ月物は8.600％、3ヶ月物は8.625％でそれぞれ昨
日比変わらず、6ヶ月物は8.725％から8.625％へ低下した。
リスクリバーサルでは福井日銀総裁進退問題への懸念を受けた円先安観測に25デル
タ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.650％から+0.600％へ縮小するが、3ヶ月物は
+1.100％、6ヶ月物は1.375％で昨日と同水準の取引となっている。
個別では、FOMCを睨みオーバーナイト物に注目が集まっている。又、ヘッジと思わ
れる114円80銭、114円00銭、113円80銭といった下値ストライクの買い意欲も目立っ
ている。
【経済指標】
米・週次原油在庫：前週比-333万バレル（予想-140万バレル、前回+139万バレル）
【要人発言】
小泉首相
「カナダの側面的支援を期待したい」
「国連の行財政改革が必要。日本の安保理常任理事国入りにカナダからの理解と協
力を求めたがカナダの立場と日本の立場は一致しているわけではない」
「日本と中国は隣国であり、当然の事ながら中国を大変重視している。経済発展が
著しい中国は脅威でなくチャンス」
ハーパー首相
「世界の平和と安定への脅威に断固たる立場を取っている日本への支援を惜しまな
い」
「カナダは国連改革のプロセスに積極的に参加しているが、安保理加盟国点で支持
していない」
「中国に対する考え方は日本と近似。主要国首脳会議のときは胡国家主席と意見交
換できればいいと思う」
西村日銀審議委員
「我々は政策委員会メンバーからの矛盾するシグナルによって発生する将来の金融
政策に関する混乱を最小限に抑える必要がある」
「金融政策に関しては政策委員会の議長である日銀総裁が代表して当たる事を明瞭
にするべき」
「市場は主に総裁の発言や金融政策決定会合の議事録から、将来の金融政策を推測
する必要がある」
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「インフレ期待はかなり抑制されてきた」
「ECB金融政策は物価上昇リスクを示す」
「中銀は必要に応じ行動必要」
「ECBは常に物価上昇リスクに警戒が必要」
「ECBの過去の行動は将来の行動を誘導するものではない」
「ECBは必要とあれば速やかに政策変更が可能」
「警戒においては全てのオプションを可能にしておく事が必要」
「ECBは金融政策の事前約束はしない」
ポールソン次期米財務長官
「貿易相手国の速やかな経済成長拡大が不均衡を是正」
「世界不均衡是正は長期的課題」
「中国は人民元の更なる柔軟性拡大に更なる努力が必要」
「中国に経済成長に均衡回復を求める」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.38 116.50 116.17 116.48
ユーロ・ドル 1.2564 1.2574 1.2516 1.2557
ユーロ・円 146.20 146.32 145.65 146.26
ドル・スイス 1.2446 1.2493 1.2433 1.2457
ポンド・ドル 1.8182 1.8222 1.8142 1.8187
株式市場：
NYダウ 10925.30 10981.25 10902.48 10973.56
ナスダック 2105.48 2112.62 2090.78 2111.84
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.232 5.282
米国債10年物 5.200 5.245
先物市場：
NY金先物 587.5 589.4 579.1 581.0
NY原油先物 72.15 72.77 71.60 72.19
シカゴ日経平均先物 14980 15015 14880 15010
（フィスコ） - 6月29日6時21分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060629-00000001-fis-brf
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