| Tweet |
「為替」 ECB総裁のタカ派発言でユーロ高1.2678ドル、ドル・円下落、原油70ドル回復／ニューヨーク外国為替市場概況
「ECB総裁のタカ派発言でユーロ高1.2678ドル、ドル・円下落、原油70ドル回復」ニ
ューヨーク概況 2006年6月22日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:34JST 「ECB総裁のタカ派発言でユーロ高1.2678ドル、ドル・円下落、原油70ドル回復」
【ロンドン市場概況】
21日のロンドン外為市場では、6/7-8英中銀金融政策委員会議事録で7対1で金利据
え置きが決定されたことが判明、利上げ主張が1人にとどまったことを材料にポンド
売りが強まり、ポンド・ドルは1.8461ドルから1.8410ドルまで下落した。一方、ト
リシェECB総裁の議会証言でのタカ派的な発言、また、ロンドンフィキシングで企業
買収絡みのユーロ・ポンドの買いが出るとの観測などからユーロ買いが優勢にな
り、ユーロ・ドルは1.2611ドルから1.2642ドルまで上昇、ユーロ・ポンドも0.6835
ポンドから0.6857ポンドまで上昇した。ユーロ・円も22日にユーロ債起債の話があ
り144円67銭から145円18銭まで上昇した。ドル・円は114円63銭から115円02銭まで
連れ高に推移、ドル・スイスは1.2341フランから1.2373フランで取引された。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
トリシェ欧州中銀総裁
「物価安定は堅実な経済成長、雇用創造の前提条件だが、それだけでは不十分」
「金融政策は緩和的」
「物価上昇圧力は中長期的には健在」
「最近の原油価格上昇のインフレへの影響は限定的」
「インフレ期待は抑制されている」
「経済成長は全般的に、より持続的なものとなりつつある」
「我々が物価安定と定義する水準にインフレ期待を抑制することが重要」
英中銀金融政策委員会会合の議事録公表（6月8日分）
「英中銀、6月の金融政策委員会で7対1で金利据え置きを決定」
「ウォルトン委員は0.25ポイントの利上げ主張」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：114円94銭、ユーロ・ドル：1.2631ドル、ユーロ・円：145円19銭、ポン
ド・ドル：1.8427ドル、ドル・スイス：1.2363フラン
【ニューヨーク市場概況】
21日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はユーロ・円絡みの買いに一旦115円
23銭まで上昇したが、本邦輸出筋やオプション絡みの売りこなせずに反落し、対欧
州通貨でのドル売りに押されて114円65銭まで下落し、114円90銭前後で取引を終え
た。
ユーロ・ドルはロンドン市場から続くトリシェECB総裁のタカ派発言を受けた上昇の
流れを継いで1.2624ドルからストップロスをつけ1.2678ドルまで上昇し、オプショ
ン防戦売りに上げ止まり1.2660ドル前後で引けた。ユーロ・円はヘッジファンドや
中東筋主導の買いに145円15銭から145円52銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8411
ドルから1.8462ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2376フランから1.2316フラン
まで下落した。
【原油市場】
原油相場は商品相場全体の反発を受けて70ドル台を回復し、6/12以来の高値水準で
取引を終えた。金や銅などの商品相場が今月半ばの安値水準から続伸し、戻り基調
を強めたことを受けて買戻しが先行し、NYMEX原油先物価格は上昇を続け70.33ドル
（前日比1.4％高）で取引を終えた。なお、注目された週次の在庫統計は原油が予想
外の大幅増加となった一方、ガソリンが8週連続増加ながら事前予想を下回る増加に
とどまったことから市場の反応は乏しかった。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。主要企業の好決算を受けて終日堅調な展開となった。来週の
FOMC（連邦公開市場委員会）での利上げがほぼ織り込まれたことで下値不安が後退
し、買い安心感につながった。セクター別では、電気通信サービスや公益事業が小
幅下落となったほかはほぼ全面高となっており、特に自動車・自動車部品や素材の
上昇が目立った。モルガンスタンレー（MS）とフェデックス（FDX）がそれぞれ好調
な決算を発表して上昇。メリルリンチが投資判断を引き上げたモトローラ（MOT）も
堅調に推移した。一方で身売りを検討しているスペイン語TV放送局のユニビジョン
（UVN）は110億ドルと予想より低い入札を受けたことで下落。ダウ構成銘柄では、
BP（BP）との提携を発表したデュポン（DD）が上昇。結局ダウは104.62ドル高の
11079.46、ナスダックは34.14ポイント高の2141.20で取引を終了した。主要企業が
相次いで好決算を発表する一方、業績下方修正発表が出ない事で、来月本格化する
第2四半期決算シーズンに強気の見方が増えている。
【通貨オプション】
ドル・円は日銀早期ゼロ金利政策解除観測を受けて114円台前半まで下落した事を
受けて、オプション変動率が上昇している。1ヶ月物は8.55％から8.750％、3ヶ月物
は8.525％から8.775％、6ヶ月物は8.675％から8.825％へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、利上げ観測を受けた円先高観が強まった事で25デルタ円コ
ール・ドルプット1ヶ月物は+0.75％から+0.85％へ拡大、3ヶ月物は+1.15％で昨日と
同水準、6ヶ月物は+1.425％から+1.475％へ拡大している。
【経済指標】
カナダ・5月景気先行指数：前月比+0.3％（予想+0.3％、4月+0.4％←+0.5％）
カナダ・4月小売売上高：前月比+1.7％（予想+0.3％、3月+1.7％←+1.5％）
カナダ・4月小売売上高（自動車除く）：前月比+1.9％、（予想+0.7％、3月+0.9％
←+0.7％）
米・週次原油在庫：前週比+139万バレル、（予想-50万バレル、前回-98万バレル）
【要人発言】
ブッシュ米大統領
「北朝鮮が協定どおりミサイル発射を留まる事を期待している」
「イランの核開発に対する欧州提案への回答は時間がかかりすぎる」
ドッジ・カナダ中銀総裁
「07-08年インフレは2％の目標付近での推移を予想」
「成長はおおよそ潜在的水準に沿っている」
「個々のデータに過度に反応する事は無い」
「カナダドルの水準に目標値はない」
「インフレは我々の予想より幾分強い」
ボルトン米国連大使
「ミサイル発射可能性の脅迫があるなか、正常な対話を行うことはできない」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.73 115.23 114.63 114.90
ユーロ・ドル 1.2623 1.2678 1.2611 1.2660
ユーロ・円 144.82 145.52 144.67 145.45
ドル・スイス 1.2363 1.2376 1.2316 1.2341
ポンド・ドル 1.8453 1.8462 1.8410 1.8452
株式市場：
NYダウ 10975.24 11131.73 10971.72 11079.46
ナスダック 2110.24 2152.56 2109.22 2141.20
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.191 5.193
米国債10年物 5.149 5.153
先物市場：
NY金先物 578.0 591.5 573.5 591.0
NY原油先物 69.35 70.75 68.80 70.33
シカゴ日経平均先物 14710 14920 14650 14860
（フィスコ） - 6月22日6時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060622-00000001-fis-brf
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。