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「為替」 予想上回る米5月住宅着工件数もドル上値重い115.29円→114.71円／ニューヨーク外国為替市場概況
「予想上回る米5月住宅着工件数もドル上値重い115.29円→114.71円」ニューヨーク
概況 2006年6月21日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:40JST 「予想上回る米5月住宅着工件数もドル上値重い115.29円→114.71円」
【ロンドン市場概況】
20日のロンドン外為市場では、福井日銀総裁の「早めの意味はゼロ金利解除の時
期を特定するものではない」との発言を受けてドル・円、ユーロ・円の買い戻しが
優勢になり、ドル・円は114円74銭から115円29銭まで反発、ユーロ・円は144円26銭
から144円75銭まで上昇した。ドル・円の反発をきっかけに欧州通貨でもドル買いが
強まり、ユーロ・ドルは1.2585ドルから1.2549ドルまで下落、ポンド・ドルも
1.8448ドルから1.8401ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2392フランから1.2423フ
ランまで上昇した。
【経済指標】
独・5月生産者物価指数：前月比+0.1％、前年比+6.2％（予想前月比+0.3％、4月
+1.0％）
【金融政策】
スウェーデン中銀：政策金利を0.25ポイント引き上げ2.25％に
【要人発言】
福井日銀総裁
「月給の30％を6カ月間返上」
「国民の日銀に対する信頼を損なったこと真しに反省」
「村上ファンドへの投資、元本とネットの利益分は慈善団体などへの寄付に使う」
「保有株凍結措置はきちんと取る」
「日銀は政治的思惑やプレッシャーから完全に切り離されて動いている」
「政策委員は独立の政策運営行うことを確約」
「早めの意味はゼロ金利解除の時期を特定するものではない」
「早めの政策という意味は先見通して景気の波が小さくなるようにという意味」
自民党財政改革研究会（会長：中川政調会長）
「ゼロ金利解除時期や利上げ幅、政府が目指す経済の姿と整合的である必要」
「安定的な1-2％のインフレ率に経済が回復するために、施策の実行を」
「日本経済はデフレから脱却しつつあるが、その基盤はぜい弱」
ロート・スイス中銀総裁
「スイス経済が良好に拡大を続けるなら、金利の引き上げがさらに必要」
「スイスの成長は2007年に減速へ」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：115円11銭、ユーロ・ドル：1.2563ドル、ユーロ・円：144円59銭、ポン
ド・ドル：1.8404ドル、ドル・スイス：1.2421フラン
【ニューヨーク市場概況】
20日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米5月住宅着工件数が市場予想を上回
り、4ヶ月ぶりに増加に転じた事を受けて115円18銭まで上昇したが、中東やIMM筋の
売りに押されて114円71銭まで反落し、マクロファンド筋の買いに下げ渋り114円95
銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは強い米住宅指標発表後に一旦1.2538ドルまで下落したものの、中銀
筋やカストディアン筋主導の買いに1.2616ドルまで反発し、1.2580ドル前後で引け
た。ユーロ・円はモデルファンド筋の売りに144円19銭まで下落後、ユーロ・ドルの
上昇に連れて144円75銭まで反発した。ポンド・ドルは1.8371ドルから1.8458ドルま
で上昇した。ドル・スイスは1.2440フランから1.2345フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は前日比変わらず水準で取引を終えた。「中国とサウジアラビアが中国の
石油戦略備蓄の補充のためにサウジ産油を利用することで合意した」とのニュース
を受けて上昇したものの、70ドル手前の戻り売りをこなせずに引けにかけて伸び悩
んだ。なお、中国初の国家石油戦略備蓄基地が今年8月に完成予定となっており、中
国の本格的な石油備蓄の補充行動による市場への供給減少懸念が本日の買い材料と
なっていた。NYMEX原油先物価格は69.85ドルまで上昇後に反落し、68.94ドル（前日
比0.1％安）で引けた。
【株式市場概況】
NY株式相場はまちまち。5月の住宅着工件数が予想を上回る伸びとなったことで朝方
は上昇して始まったもの、来週のFOMC（連邦公開市場委員会）を前に手控えムード
となっており、引けにかけて緩やかに下落する展開となった。セクター別では、食
品・生活必需品小売や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で耐久消費財・ア
パレルや自動車・自動車部品が軟調。教育関連のアポログループ（APOL）は、予想
を下回る決算を発表して5.3％安。一方でモルガンスタンレーが「買い」の投資判断
でカバーを開始したジェットブルー（JBLU）が6.1％高。またジャムメーカーのJMス
マッカー（SJM）が予想を上回る決算を発表して上昇した。アナリストの投資判断引
き上げを受けて、小売のコスコ（COST）や半導体製造装置のアプライド・マテリア
ルズ（AMAT）も買われた。ダウ構成銘柄ではベライズン（VZ）やキャタピラー
（CAT）が上昇。結局ダウは32.73ドル高の10974.84、ナスダックは3.35ポイント安
の2107.06で取引を終了した。来週のFOMCまでは手がかりに乏しい状況となってい
る。
【通貨オプション】
ドル・円は福井日銀総裁が利上げの可能性を示唆した事を受けて、114円台半ばまで
下落した。オプション市場では、ドル・円の下落を受けて特に短期物の変動率が上
昇しており1ヶ月物は8.35％から8.55％、3ヶ月物は8.475％から8.525％へそれぞれ
上昇した。一方6ヶ月物は8.675％で昨日比変わらずとなっている。
リスクリバーサルでは、昨日に続き様子見気配が強く25デルタ円コール・ドルプッ
ト1ヶ月物は+0.75％、3ヶ月物は+1.15％で昨日と同水準、6ヶ月物は+1.475％から
+1.425％へ小幅縮小した。
【経済指標】
米・5月住宅着工件数：195.7万戸、前月比+5.0％（予想185万戸、4月186.3万戸←
184.9万戸）
カナダ・5月消費者物価指数：
全体：前年比+2.8％（予想+2.7％）、4月+2.4％
コア：前年比+2.0％（予想+1.7％）、4月+1.6％
【要人発言】
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「原油価格高などの一時的要因に金融政策には反映せず」
「ユーロ圏でのインフレ目標は中期的なもの」
「金融政策の事前約束は無い」
アルムニア欧州委員会委員
「EU内での財政赤字が増加している」
「老齢化が公共支出のかなりの増加をもたらす」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.79 115.29 114.71 114.96
ユーロ・ドル 1.2585 1.2617 1.2538 1.2579
ユーロ・円 144.46 144.76 144.19 144.62
ドル・スイス 1.2393 1.2440 1.2345 1.2390
ポンド・ドル 1.8446 1.8458 1.8371 1.8420
株式市場：
NYダウ 10942.03 11029.83 10938.42 10974.84
ナスダック 2111.17 2126.72 2103.77 2107.06
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.174 5.192
米国債10年物 5.134 5.151
先物市場：
NY金先物 572.0 581.0 567.8 580.5
NY原油先物 69.30 69.85 68.55 68.94
シカゴ日経平均先物 14660 14790 14650 14730
（フィスコ） - 6月21日6時46分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060621-00000001-fis-brf
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