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日銀の金融政策変更が5月以来の新興市場株下落の主因−ソロス氏 (ブルームバーグ)
2006年6月20日(火)21時48分
6月20日(ブルームバーグ):米投資家ジョージ・ソロス氏は20日、5月初め以来
の新興市場資産の値下がりについて、日本銀行が量的緩和政策を解除し、今後
の政策金利の引き上げ方針を示したことが主因だったとの見方を示した。
欧米の金融当局が政策金利を引き上げるなか、日銀もゼロ金利政策を解除
するとの見方を背景に、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショ
ナル(MSCI)新興市場指数は5月に11%下落した。日銀は3月に過去5年
に及んだ量的緩和政策の解除を発表した。
ソロス氏はこの日、トルコのイスタンブールでテレビ会見を開き、日銀が
政策変更の前に銀行システムに注入した約32兆円の資金について、その多くが
結果的にトルコやブラジルを含む新興市場へ流れたと指摘。「日銀が過剰流動
性を減らすという状況は世界の通貨、債券、株式に対して影響を与えた。これ
は過剰流動性の修正であり、トルコ市場も影響を受けている」と語った。
世界経済の見通しについては、ソロス氏は依然として「弱気だ」とし、米
国の利上げが同国の住宅相場に響き消費者需要の抑制につながるため、それが
「世界的な景気減速につながる」と指摘した。
また、トルコの金融市場について、ソロス氏は、政治的な安定や欧州連合
(EU)加盟問題に対する懸念も加わって、新興市場の中でも特にひどい打撃
を受けていると説明。5月初め以来、通貨リラは対ドルで18%、株価指数は22%、
それぞれ下げている。
ソロス氏はさらに、今年初めのリラ相場の急騰について、投資家が「リス
クを過剰に追い求めた」結果だったとし、現在のリラ安はトルコの輸出競争力
を高め、経済を支援するものとの見方を示した。
原題:Soros Says Tighter Japanese Monetary Policy Sparked Sell-Off 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=20bloomberg34anLY2aK5v5mM
(抜粋) {NXTW NSN J15O4N0UQVI9
ジュネーブ 蒲原桂子 Keiko Kambara
kkambara@bloomberg.net Editor:Nishimae
記事に関する記者への問い合わせ先:
Ayla Jean Yackley in Istanbul at ayackley@bloomberg.net.