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政治
村上ファンド倒産か
村上ファンドが「倒産」となりそうだ。シンガポールに拠点を移し、延命を図ったものの、シンガポールの金融当局からファンド事業の許可が下りない可能性が強まってきた。
「村上逮捕を受けて、シンガポールの通貨局が村上ファンドの調査を始めている。現地のファンド関係者の間では、『日本でああいう事件を起こしたところに投資顧問業の許可を与えることはあり得ない』『市場の信頼が損なわれる』という見方がもっぱらです。近々、不許可となりそうです」(現地事情通)
村上ファンドは先月、日本国内での投資顧問業の廃業届を財務相に提出。同時に中核会社をシンガポールに移転させ、日本の法規制を受けない“外資系ファンド”としての準備を3月から始めていた。
「シンガポールで投資顧問業ができないとなれば致命傷です。日本国内に残したコンサルティング会社が資金の管理はやれる。でも、4000億円の資金を元手に、次はどこの会社の株を買い占めるかといった仕掛けは、投資顧問業でないとできない。つまり、ファンドを動かし、大儲けする術がなくなってしまうのです。拠点を香港に移す手も残っていますが、どこも許可を出さないでしょう」(経済ジャーナリスト・水島愛一朗氏)
高利回りの運用ができない村上ファンドは魅力ゼロ。それでなくても村上逮捕で、出資者がクモの子を散らすように逃げ出している。村上ファンドの崩壊は時間の問題となってきた。
【2006年6月15日掲載】
2006年06月18日10時00分 ゲンダイネット / 提供元一覧
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2096561/detail