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「為替」 強いCPIも利上げ織り込みでドル反落115.41円→114.46円/ニューヨーク外国為替市場概況
「強いCPIも利上げ織り込みでドル反落115.41円→114.46円」ニューヨーク概況
2006年6月15日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:48JST 「強いCPIも利上げ織り込みでドル反落115.41円→114.46円」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、米国の消費者物価指数の発表待ちで、全体的に小動
きになった。ポンド・ドルは、1.8414ドルから1.8452ドルの上昇後、イギリスの雇用
統計をきっかけに1.8405ドルまで下落、スイスフランは、明日のスイス中銀四半期会
合での利上げ観測から一時買いが先行し、ユーロ・スイスは1.5528レベルから1.5508
レベルまで下落、ドル・スイスは1.2336フランから1.2316フランまで弱含んだ。ユー
ロ・ドルは1.2604ドルから1.2573ドルに軟調推移、ドル・円は114円82銭から115円06
銭で、ユーロ・円は144円58銭から144円77銭で取引された。
【経済指標】
仏・5月消費者物価確報:前年比+2.4%(予想+2.2%、4月+2.0%)
英・5月失業率:3.0%(予想3.0%、4月3.0%)
英・5月失業者数:+5800人(予想+5500人、4月+7300人)
英・2-4月平均所得:+4.4%(予想+4.6%、1-3月+4.2%)
【要人発言】
仏中銀月例調査
「第2四半期の成長率見通しを0.7%に上方修正(前月予想0.6%)」
「5月業況感指数は111に上昇(4月106)」
「企業経営者は大半のセクターで活動が回復したとの認識示す」
独キール大学世界経済研究所
「第2四半期の独輸出伸び率は鈍化する見通し」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:115円10銭、ユーロ・ドル:1.2574ドル、ユーロ・円:144円65銭、ポン
ド・ドル:1.8412ドル、ドル・スイス:1.2348フラン
【ニューヨーク市場概況】
14日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を上回った米5月消費者物価指
数を受けてインフレ加速懸念から115円41銭まで上昇したが、追加利上げの織り込み
に伴う利食い売り、アジア筋から大口売りが人民元追加切り上げの噂に繋がり114円
46銭まで急反落した。米系筋の買いや債券利回りの上昇を受けて115円13銭まで反発
して115円05-10銭で引けた。
ユーロ・ドルはアジア中銀とされる1.2530ドルのオプション・トリガー防戦買い、ロ
シアや中東筋の買戻しを受けて1.2533ドルからストップロスをつけて1.2649ドルまで
上昇後、利食いなどに1.2588ドルまで反落して引けた。ユーロ・円は本邦資本筋主導
の買いで144円55銭から145円18銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8356ドルから
1.8500ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2381フランから1.2268フランまで下落し
た。
【原油市場】
原油相場は昨日までの大幅続落に対する反動から買い戻され、3日ぶりに反発した。
本日の商品相場は昨日の急落を受けて全体的に強含んだ。しかしながら、週次の在庫
統計においてガソリン在庫が7週連続で増加したほか、製油所の稼働率が92%と高水
準を保っていることが明らかになり、米ドライブシーズンにおける供給不安が後退し
たことから戻りは限られた。NYMEX原油先物価格はじり高となり、69.14ドル(前日比
0.8%高)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。注目された5月消費者物価のコア指数(食品及びエネルギー除
く)が事前予想を上回ることでインフレ警戒感が強まったものの、不透明要因が払拭
されたことによる安心感から終日堅調な展開となった。セクター別では、エネルギー
や半導体・同製造装置が上昇した一方、不動産や銀行が軟調。ゴールドサックスが半
導体セクターの投資判断を引き上げたことでインテル(INTC)やAMD(AMD)が上昇。イー
ベイ(EBAY)はオークションサイトにIP電話「スカイプ」の機能を追加することを明ら
かにして小幅高。また、アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ
(AEOS)は50%増配を発表して3.4%高となった。一方、イートレード・フィナンシャル
(ET)は5月の顧客預かり資産が5%減少したことを明らかにして6%安。ダウ構成銘柄で
は、ボーイング(BA)がシンガポール航空から総額45.2億ドルの航空機を受注して上昇
した。結局ダウは110.78ドル高の10816.92、ナスダックは13.53ポイント高の2086.00
で取引を終了した。ダウは本日高値引けとなっており、年初来でもプラスに転じた。
【通貨オプション】
ドル・円は、米5月コアCPIの上昇を受けてインフレ加速懸念にドル買いが先行する
ものの、人民元改革の噂や115円台での利食い売りに114円台半ばに反落した。オプシ
ョン市場では、様子見気配が強く調整相場となっている。変動率1ヶ月物は9.100%か
ら9.000%へ低下、3ヶ月物は8.925%で昨日比変わらず、6ヶ月物は8.825%から
8.925%へ上昇した。
リスクリバーサルでは、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.800%、3ヶ月物
は+1.300%、6ヶ月物は+1.525%と昨日と同水準で推移している。
【経済指標】
米・5月消費者物価指数(CPI)
全体:前月比+0.4%(予想+0.4%、4月+0.6%)、前年比+4.2%(予想+3.9%、4月
+3.5%)
コア:前月比+0.3%(予想+0.2%、4月+0.3%)、前年比+2.4%(予想+2.3%、4月
+2.3%)
米・週次原油在庫(6/9時点):前週比-98万バレル(予想-50万バレル、前回+115万
バレル)
【要人発言】
米地区連銀経済報告(べージュブック)
「経済は引き続き拡大基調、ある程度の減速の兆候がみられる」
「特殊技術者の労働者の不足から、賃金インフレ圧力が高まる」
「幾つかの地域でコスト圧力が製造業者生産者物価に影響」
「コスト上昇懸念がほとんどの地域で目立った」
「住宅市場は引き続き減速」
「製造業は引き続き堅調ながら、前回よりやや弱い分野が広がる」
「原油や貴金属などの商品や建設材料などの価格上昇が数多く報告」
ブッシュ米大統領
「FRBはインフレの兆候を注視、ホワイトハウスとは独立して決定をおこなうだろ
う」
バイズ米FRB理事
「住宅市場の減速は段階的」
「連銀は新種の住宅ローンのリスクを懸念」
「コアインフレは私の容認水準以上」
「米雇用市場の拡大は堅調だが、減速していく」
「雇用市場の指標は数ヶ月にわたり検証する必要がある」
フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「インフレは激しいペース。警戒が必要。」
「米経済成長は第1四半期のペースから減速」
「現在のインフレは厄介」
「米経済は移民の恩恵を被っている」
「連銀は大幅な変更の必要は無い」
「対インフレの連銀の対応は遅れを取ってはいない」
「利上げの成果は見られる」
「べージュブックは物価圧力の証拠を示している」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.97 115.41 114.46 115.06
ユーロ・ドル 1.2587 1.2649 1.2533 1.2597
ユーロ・円 144.70 145.18 144.54 144.94
ドル・スイス 1.2334 1.2382 1.2268 1.2316
ポンド・ドル 1.8421 1.8500 1.8355 1.8425
株式市場:
NYダウ 10706.78 10817.00 10698.85 10816.92
ナスダック 2075.18 2091.94 2065.11 2086.00
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 5.015 5.093
米国債10年物 4.961 5.064
先物市場:
NY金先物 570.0 575.5 561.5 566.5
NY原油先物 69.00 69.40 68.30 69.14
シカゴ日経平均先物 14315 14380 14200 14415
(フィスコ) - 6月15日7時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060615-00000003-fis-brf