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「為替」 米コアPPI上昇や安全資産の需要増でドル買い加速115.45円、原油続落68.30ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
「米コアPPI上昇や安全資産の需要増でドル買い加速115.45円、原油続落68.30ド
ル」ニューヨーク概況 2006年6月14日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子
/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:45JST 「米コアPPI上昇や安全資産の需要増でドル買い加速115.45円、原油続落68.30ドル」
【ロンドン市場概況】
13日のロンドン外為市場では、イギリスの5月消費者物価の上昇を受けて一時ポン
ド買いが強まり、ポンド・ドルは1.8420ドルから1.8457ドルまで上昇したが、ユー
ロ・ドルの下落の際に1.8406ドルまで下落した。ドイツの6月ZEW景気期待指数が予
想以上に低下したことを受けてユーロ売りが優勢になり、ユーロ・ドルは1.2585ド
ルから1.2568ドルまで下落。しかし、1.2560付近に中銀筋ビッドの噂があり、
1.2550オプションの防戦買いも控えていたことで下げ止まり、ショートカバーの買
いに1.2607ドルまで上昇した。ユーロ・円も143円87銭から144円35銭まで上昇し
た。ドル・円は、ポジション調整のドル売りが先行して114円50銭から114円31銭に
下落後ユーロ・円の買いに引っ張られて114円65銭まで上昇、ドル・スイスは1.2327
フランから1.2355フランで取引された。
【経済指標】
英・5月消費者物価指数:前年比+2.2%(予想+2.1%、4月+2.0%)
ユーロ圏・6月ZEW景気期待指数:37.8(予想45.0、5月50.0)
独・5月消費者物価指数確報値:前月比+0.2%、前年比+1.9%(速報に同じ、4月
+0.4%、+2.0%)
【要人発言】
6月政府月例経済報告
「景気は回復している」(基調判断維持)
「物価は持続的な下落(デフレ)状況にあるが改善みられる」(上方修正)
「デフレ状況解消の方向性は維持されているが、脱デフレとはいえない」
「個人消費は緩やかに増加している」(判断据え置き)
「輸出は、緩やかな増加」(下方修正)
福井日銀総裁(内閣府幹部公表)
「中堅・中小企業向け貸し出しも水面上に」
小泉首相
「福井日銀総裁の村上ファンドへの拠出、問題ない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:114円43銭、ユーロ・ドル:1.2576ドル、ユーロ・円:144円21銭、ポン
ド・ドル:1.8401ドル、ドル・スイス:1.2346フラン
【ニューヨーク市場概況】
13日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を上回る5月コア生産者物価指数
(PPI)による追加利上げ観測や、世界同時株安や商品市場の急落を受けたセーフへ
ブンのドル買いに114円50銭からストップロスを巻き込み115円45銭まで上昇し、ほ
ぼ高値で取引を終えた。
ユーロ・ドルは一旦1.2616ドルまで上昇後に1.2530ドルまで反落し、アジア中銀の
バリアー防戦買いに下げ止まり、安値圏で引けた。ユーロ・円は日本株の急落を受
けた投機筋の円売りなどに144円01銭から144円94銭まで上昇した。ポンド・ドルは
1.8444ドルから1.8317ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2305フランから1.2409
フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は大幅続落し、約1ヶ月ぶり安値水準に下げた。投資家のリスク許容度の低
下やドル高の影響によって本日の金先物相場が過去15年間で最大の下落幅を記録す
るなど商品相場全体の急落を受けて売りが強まった。昨日発生した熱帯性暴風雨
「アルベルト」の勢力が上陸に伴い弱まったことも売り材料となり、NYMEX原油先物
価格は一時68.30ドルまで下落し、結局68.56ドル(前日比2.6%安)で取引を終え
た。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。5月生産者物価指数は0.2%上昇と予想に一致したものの、コア指
数が予想を上回ったことでインフレ警戒感が強まり、終日軟調な展開となった。セ
クター別では、食品・生活必需品小売や電気通信サービスが上昇する一方で、エネ
ルギーや各種金融が軟調。ゴールドマンサックス(GS)は利益が倍増するなど好調な
決算を発表したものの、財務責任者が現在の軟調な相場が今期以降の業績に影響を
与える可能性があると述べたことで4%下落。電子機器のジャビル・サーキット(JBL)
は、業績下方修正を発表して21.9%の大幅下落となった。一方でプラズマテレビなど
の売れ行きが好調で好調な決算を発表したベストバイ(BBY)が5.4%高。またクアルコ
ム(QCOM)は業績予想を上方修正したことで小幅上昇となった。ダウ構成銘柄では、
糖尿病治療薬「Januvia」の試験で良好な結果が得られたことを明らかにしたメルク
(MRK)が小幅上昇。一方で商品相場の下落を受けてアルコア(AA)が下落した。結局ダ
ウは86.44ドル安の10706.14、ナスダックは18.85ポイント安の2072.47で取引を終了
した。明日発表される5月の消費者物価指数に注目が集まっている。エネルギー及び
食品を除くコア指数が前月比0.2%増という予想を上回るかどうかが注目だ。
【通貨オプション】
ドル・円は、インフレ懸念に伴う米金利先高観や株式、商品市場下落を受けたセ
ーフヘブンとしてのドル買いに4/24以来の円安となった。115円越えとなった相場を
受けてオプション市場では、下値ストライクオプションの売りが目立ち、変動率は1
ヶ月物は9.225%から9.100%、3ヶ月物は9.075%から8.925%、6ヶ月物は8.950%か
ら8.825%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.800%、3ヶ月
物は+1.300%でそれぞれ昨日比変わらず、6ヶ月物は+1.625%から+1.525%へ縮小し
た。
【経済指標】
米・5月生産者物価指数(PPI)
全体:前月比+0.2%(予想+0.5%、4月+0.9%)、前年比+4.5%(予想+4.4%、4月
+4.0%)
コア:前月比+0.3%(予想+0.2%、4月+0.1%)、前年比+1.5%(予想+1.5%、4月
+1.5%)
米・5月小売売上高
全体:前月比+0.1%(予想+0.1%、4月+0.8%←+0.5%)
コア:前月比+0.5%(予想+0.5%、4月+0.8%←+0.7%)
米・4月企業在庫:前月比+0.4%(予想+0.6%)、3月+0.7%
【要人発言】
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ECBはいつでも行動」
「ECBはインフレを抑制するためには必要とされる事は行う」
「ECBは緩和解除の過程にある」
「ユーロ圏のインフレ率は引き続き2%以上」
「成長リスクは均衡している」
「金利水準は歴史的に低い」
「流動性は高く、金融政策は緩和的」
アルムニア欧州委員会委員
「(株式、商品など)市場のこれ以上の急落が無い事を望む」
「市場の激変を受けてインフレ率は上昇」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.48 115.45 114.31 115.42
ユーロ・ドル 1.2574 1.2616 1.2530 1.2535
ユーロ・円 143.94 144.94 143.88 144.67
ドル・スイス 1.2344 1.2409 1.2304 1.2398
ポンド・ドル 1.8425 1.8456 1.8317 1.8328
株式市場:
NYダウ 10783.14 10862.30 10700.93 10706.14
ナスダック 2088.23 2108.36 2067.74 2072.47
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 5.023 5.016
米国債10年物 4.977 4.963
先物市場:
NY金先物 592.0 595.0 565.5 566.8
NY原油先物 69.20 69.60 68.30 68.56
シカゴ日経平均先物 14250 14370 14125 14160
(フィスコ) - 6月14日6時50分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000002-fis-brf