★阿修羅♪ > 国家破産46 > 706.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
トヨタ エコカー戦略強化 植物燃料対応車に注力
トヨタ自動車は13日、ハイブリッド車の拡充やバイオエタノール対応車の発売など、全世界レベルで環境対応戦略車種を強化すると発表した。ハイブリッド車は2010年代早期に14車種を投入するほか、サトウキビなどを原料とするバイオエタノール100%の燃料を使える同社初の車種を2007年春をめどにブラジルで発売する。
バイオエタノール100%燃料対応車は、ホンダがトヨタに先行する形で今年9月にブラジルで販売を始めることを決めている。原油高騰を背景に、トヨタ、ホンダが植物由来燃料の実用化に本格着手することで、日本でも同様の取り組みに拍車がかかる可能性がでてきた。
ハイブリッド車は、モーターとエンジンを併用することで燃料消費を大幅向上させた車。トヨタは排気量1・8リットル級エンジンを改良、現行モデルよりもさらに5%の燃費改善を実現した。計画では、10年代初めまでに今の倍の14車種程度に増やす。さらに、家庭などの外部電力でバッテリーに充電できる「プラグインハイブリッドカー」の研究開発に取り組んでいることも明らかにした。
一方、バイオエタノール燃料は、二酸化炭素(CO2)削減に効果があるほか、原油高騰を背景にガソリン代替燃料としても注目されている。
普及が進んでいるブラジルでは欧米メーカーが先行して対応車を販売。北米市場でも普及の兆しが急速に高まっているほか、日本でも経産省が中心になって、規格統一などの実用化に向けた取り組みが始まっている。
トヨタはこれまで、エタノール混合率が10%のガソリンについては、すべてのガソリンエンジンで使用可能にしているが、100%対応の車は今後米国でも投入を検討中という。
同日の会見でトヨタは、「有望な代替燃料はサポートしていく必要がある」(瀧本正民副社長)と、対応を強化する姿勢を示した上で、日本で解禁されている植物系燃料の「混合率3%」燃料が普及した後は「混合率10%を目指すべきだ」(瀧本副社長)とし、「化石燃料への依存の緩和」(渡辺捷昭社長)を強く打ち出した。
エタノール燃料のあり方については、国内でも混合割合や化学物質の混入の是非をめぐり、さまざまな意見があるが、トヨタ、ホンダがエタノール燃料対応を強めていることで、原油高騰が続く中、自動車燃料の今後のあり方など石油業界の動向も含めた議論に影響を与えそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/14kei001.htm