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投資家、「村上ファンド」から資金引き上げの動き
「村上ファンド」元代表の村上世彰容疑者の逮捕を受け、同ファンドに資金運用を委託している企業や企業年金基金などの間で、投資契約を解約し、資金を引き上げる動きが出始めた。
大口の機関投資家である農林中央金庫は同ファンドに数十億円を運用委託しているとみられるが、契約を解除し、資金を引き揚げる方向で検討に入った。
百数十億円の運用を委託しているオリックスは、「ファンドの価値を維持する観点から様々な選択肢を検討している」と様子見の姿勢を示しているが、最終的には資金を引き揚げる公算が大きいとみられる。
また、2001年7月に村上ファンドと契約を結んだKDDIの企業年金基金は、最近になって同ファンドの創業当初の運用方針が変わったことなどを理由に今年4月、すでに契約を打ち切っている。
村上ファンドへ投資資金を出しているのは内外の機関投資家約100社で、運用委託の解約期日は6月と12月の年2回設定されている。今回の資金引き揚げは通常の解約期日を待たずに実施されることになる。
村上容疑者は5日の記者会見で、投資資金の流出が1000億円程度に達する可能性を示した。しかし、資金引き揚げの動きがさらに拡大すれば、約4000億円にのぼる村上ファンドの運用資産が一気に縮小し、同ファンドの運営が困難になるのは避けられないと見られている。
(2006年6月6日21時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060606i214.htm