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□三菱UFJFG 好決算で出てきた「合併への疑問」 [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=26603
【この会社の人と事件】
2006年5月31日掲載
三菱UFJFG 好決算で出てきた「合併への疑問」
三菱UFJFGの06年3月期連結決算の当期利益は史上最高の1兆2000億円。あのトヨタに迫る荒稼ぎぶりだが、この好決算が行内に意外な波紋を呼んでいる。内紛のタネといってもいい。
好決算の原因は、(1)長期低金利による資金調達コストの大幅減(2)徳政令的な税制上の恩恵措置の享受(3)行員のリストラによる経費削減(4)公的資金投入と貸し渋り、貸しはがしによる債権保全――などなど。国家的な救済の恩恵といってもいいだろう。それはともかく、この決算で出てきたのが旧東京三菱と旧UFJの合併疑惑である。
そもそも旧UFJは金融庁とぶつかり、やらなくてもいい資料隠しによる検査妨害で幹部が逮捕。業務改善命令のペナルティーの結果、旧東京三菱との合併に追いやられた。同時に旧UFJの大口取引先7社をはじめ、数十社を対象に約1兆円もの貸倒金の積み増しを強いられた。そこで旧東京三菱が7000億円を出すことで合併にいたったのである。「06年1月の合併後、業務内容は赤字から黒字に転換しました。旧UFJの取引先だった大京やダイエーなどが軒並み黒字になり、その結果、国から約6090億円の引当金の還付があり、それで1兆2000億円の利益が出たのです。つまり東京三菱は7000億円分の一時出資によって旧UFJの還付が戻っただけでなく、UFJのリテール部門を丸ごと手に入れたことになる。逆に旧UFJにしてみれば『6000億円が戻ってくるなら、本当に1兆円の引当金積み増しが必要だったか疑問だし、まして東京三菱と合併しなくてもよかったのではないのか』という疑念が出てきたのです」(事情通)
合併は金融庁と東京三菱の謀略ではなかったのか。好決算によってそんな旧UFJ行員の疑心暗鬼が行内に広がりつつあるのだ。【笹子勝哉】