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ネット各社がフリーペーパー ユーザー頭打ち?紙媒体で誘導、囲い込み
インターネット関連企業が、無料配布の情報誌「フリーペーパー」を相次いで創刊している。ネット利用者が7000万人を超えて急速な伸びが期待できない中、ネット未経験者や初心者を自社サイトに誘導するのがねらいで、人目につきやすい紙媒体の活用に知恵を絞る。(冨岡耕)
楽天は15日に季刊フリーペーパー「楽天マガジン」第2号を発行する。3月の創刊号から発行部数を60万部、コンビニや駅など配布場所も全国6000カ所と、それぞれ倍増させる勢いだ。
28歳〜38歳の女性がターゲットで、衣服や靴、化粧品などを紹介する通販カタログと同じだが、全商品がネット上の仮想商店街「楽天市場」で買える。雑誌に300円分の買い物ポイントがもらえる専用コードを記載し、コードから利用者の購買行動や雑誌の配布場所を把握でき、マーケティングに役立つ。
楽天マガジンの牛山朋子編集長は、「単価の安い商品が売れ筋だが、数億円以上の効果があった」と分析。旅行や男性をテーマにした無料情報誌も検討している。
エキサイトは今月25日にタワーレコードのフリーペーパー「バウンス」と協力し、音楽情報満載の小冊子「エキサイトチケット」を創刊する。小冊子で掲載した音楽ライブのチケットは、パソコンや携帯電話からエキサイト経由で購入できる。7月初めに同社初の音楽ライブを都内で催し、「音楽好きをネットに取り込みたい」と意気込む。
ニフティも4月に無料月刊音楽情報誌「ムークスマガジン」を創刊。家電量販店など約250店舗に10万部を配布し、ニフティのパソコン向け音楽配信サービス「ムークス」への誘導を図る。
ネット企業が紙媒体に触手を伸ばすのは、ネット利用者数の頭打ちが背景にある。ヤフーの井上雅博社長は「ネットは転換期。利用者はもうそれほど増えない」と指摘。新規開拓は「能動的に仕掛けを作らないと難しい」(業界関係者)との見方が多い。ただ、無料情報誌はコストがかかり採算は厳しい。エキサイトは昨年、単独で発行したが、約半年で廃刊した。ネット世界への誘導も容易ではない。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/05kei002.htm