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□大手銀はなぜ法人税を払わないのか [ゲンダイ]
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/story.html?q=04gendainet02026649&cat=30
大手銀はなぜ法人税を払わないのか (ゲンダイネット)
消費税アップが議論になっているが、そんな中、今年度の税収見込みが大幅に増える見込みなのが分かった。
人件費カット、リストラなどで、企業の収益が軒並みに大幅増益に転じているからで、法人税収がかなり伸びる。さらに消費も堅調なことから消費税もアップが見込める。輸入もいいので関税収入も増える。株価や配当も上がっているので、こちらの税収も増す。もろもろ足すと税収は5年ぶりに48兆円を突破、当初見込みより4兆円くらい増えそうだという。
この調子だと、消費税アップも封印されるようにも見えるが、そうはならない。空前の高利益を上げている大銀行がちっとも法人税増収に寄与しないのだ。
06年3月期の大手銀6グループの連結最終利益は3兆1000億円。ふつうに考えると1兆円くらいの税金を払っておかしくないが、与謝野馨金融大臣は「銀行は法人税もまだ支払えない。半人前だ」と言っていた。
銀行は不良債権処理で巨額の欠損金を抱えているものだから、利益が出ても法人税を払わないで済む。欠損金は最長7年間繰り越すことができるため、銀行によっては当分、法人税を払わないですむところもあるのだ。
銀行側は「不良債権処理の引当金を積んだ時点では損失にならず、法人税を払ってきた」と言う。払っていないのではなく、「過去に払いすぎたんだ」という理屈なのだが、庶民にしてみれば、腑に落ちない。金融ジャーナリストの須田慎一郎氏もこう言うのだ。
「確かに税法上はそうなるのかもしれないが、銀行は公的資金をもらい、土俵際ギリギリのところで特別に救済されたわけです。危機を脱し、儲けたときは何らかの形で社会に還元する必要があると思います。分かりやすいのは税金を多く納めることですが、今の銀行はそれを免れている。しかも、支店をドンドン少なくし、利用者に不便をかけて平気な顔をしている。許認可制で、新規参入がほとんどないのをいいことにATMの手数料も横並びで儲けている。このままだと、銀行は猛烈なしっぺ返しを食らいますよ」
大手銀はようやく住宅ローンの金利を一斉に下げることを決めたが、当たり前だ。
【2006年6月1日掲載記事】
[ 2006年6月4日10時0分 ]