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□三井住友流「三洋解体」作戦 [ゲンダイ]
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/story.html?q=04gendainet02026626&cat=30
三井住友流「三洋解体」作戦 (ゲンダイネット)
「過去の三洋電機との決別の象徴です」――ドンである井植敏元会長の退職慰労金見送り措置。この一件の意図をこう説明するのは金融機関関係者だ。肝心なのはこれで終わりじゃないことだという。
「三洋のさらなる解体への序章になりかねない。それは解体と成長のシナリオの進捗(しんちよく)度にスピード感が足りないからです」(前出の金融機関関係者)
1万人超のクビ切りなどで有利子負債の削減は進んだものの、他の不振事業のリストラ策は小規模なものにとどまっている。それどころか、グズグズしているうちに松下や日立のプラズマTV陣営が、シャープ追撃のため液晶TV生産を増強する大胆な戦略が発覚。「これでテコ入れしようにも赤字のテレビ事業の形勢は一気に不利になってしまった」(電機業界関係者)。柱となる二次電池や携帯電話事業にすべての面倒を見るほどの余裕はない。
実は、再建のスピード不足を指摘するのは、もうひとつ重要な事柄が隠されているためだ。
「格下げリスク」のことである。ある金融ジャーナリストがこう指摘する。
「1000億円に上る05年春の三洋電機向け融資には“コベナンツ”と呼ばれる誓約事項が付いている。これが“地雷”になりかねないのです」
コベナンツは、担保や保証がなくても融資を受けるため銀行との間で交わした財務面での目標のこと。活用するのは経営難の企業に多い。
「とくに問題なのは“格付け維持条項”。これに違反した場合、銀行はただちに全額返済を断行するのが原則なのです。こうなったら、ジ・エンド」(前出の金融ジャーナリスト)
三洋電機の格付けは、「BBB(トリプルB)フラット」(格付投資情報センター)。しかし、三洋の05年3月期有価証券報告書には、コベナンツの格付けが「BBBマイナス維持」と明記されているからギリギリだ。「首の皮一枚でつながっている状態と言っていい」(前出の金融ジャーナリスト)
黒字のメドが立たず、格付けも下がる事態になれば、主力の三井住友銀行ら支援する金融機関は待ったなし。三洋のさらなる「解体」が始まる。
【2006年6月1日掲載記事】
[ 2006年6月4日10時0分 ]