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□ソフトバンク「激安伝説」崩壊か [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=26551
【この会社の人と事件】
2006年5月29日掲載
ソフトバンク「激安伝説」崩壊か
殴り込みをかけたケータイで、料金値下げができない!?
ソフトバンク傘下に入ったボーダフォンが、今年10月に社名を「ソフトバンクモバイル株式会社」に変更し、携帯電話ブランドも「ソフトバンク」に切り替える。
これを心待ちにするボーダフォンユーザーは多い。ADSLなどのブロードバンドが、ソフトバンクの参入で料金が劇的に下がったため、「携帯でも値下げがあるのではないか」と期待しているのだ。
が、「ソフトバンクモバイルは携帯料金の大幅値引きには踏み切らない」と、移動体通信ビジネスに詳しい専門紙記者は指摘する。「ADSLなどの有線と、携帯電話の無線ではビジネスの事情が全く異なります。不用意に値下げ攻勢をかけると、ソフトバンクは致命的な打撃を受けるでしょう」というのだ。なぜか。
ブロードバンドでは、NTT東西地域会社が光ファイバー回線の開放義務を負っている。ソフトバンクもNTTから回線を借りて、ADSLなどのサービスを提供中だ。NTTとしては対抗値下げをしたいのはやまやまだが、値下げを仕掛けると自動的にソフトバンク向けの回線使用料も引き下げなければいけない。するとソフトバンクはさらに値下げできるというイタチごっこだ。
ところが携帯には貸し借りがない。通信設備の多くは自前であり、基本的には他社に依存しない構造になっている。つまりソフトバンクモバイルが通信料金を大幅値下げすれば、「携帯の巨人」NTTドコモが躊躇(ちゆうちよ)なく対抗値下げを打てるということだ。これでは体力に劣るソフトバンクモバイルはひとたまりもない。孫正義ソフトバンク社長も携帯料金の値下げについては口をつぐんだままだ。
「ボーダフォンはシェアアップのために、採算を度外視した割引プランを乱発した。ソフトバンクは約1兆7500億円もの買収費用のほか、出遅れている第3世代(3G)携帯の基地局整備のために多額の設備投資が必要になる。将来は逆に料金が値上がりする可能性もある」と、業界関係者はみる。ソフトバンクの「激安伝説」も、これまでか。【井上学】