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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=aSbYrZSksrhM&refer=jp_europe
ＥＣＢリープシャー氏：ユーロ圏政策金利は依然、「非常に低水準」
５月30日（ブルームバーグ）：欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーでオーストリア中央銀行のリープシャー総裁は30日、ユーロ圏の政策金利水準は依然として「非常に低水準」で、インフレ率は今年も来年も「高い」水準で推移を続けるとの見方を示した。
リープシャー総裁はウィーンでの講演で、「インフレ期待をわれわれの定義する物価安定に沿った水準に維持することが重要だ」と述べた。また、今年のユーロ圏経済成長率については２％付近との見通しを示した。
原油高を背景にユーロ圏の消費者物価指数上昇率はＥＣＢの目安（２％をやや下回る水準）を超えており、ＥＣＢはインフレ抑制を試みている。また、融資の伸びが加速しており、同中銀がインフレ参照値としている拡大Ｍ３（現金、要求払い預金、定期貯蓄性預金、投資信託の一部）は４月に前年同月比8.8％増と、３月の8.5％増を上回った。
リープシャー総裁は講演後に記者団に対し、「通貨供給量は非常に重要だ。Ｍ３の伸びについて主要要因として捉える必要があるとのわれわれの見方を支えるものだ。強い警戒が必要だ。物価安定に対して上振れリスクがあることをデータが確認している」と語った。
ＥＣＢは昨年12月と今年３月に利上げを実施し、政策金利は現在2.5％。
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