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【超〜為になる?!つもり】--- 「日産 独り負け!」記事から思い出す逆粉飾。
日刊ゲンダイの記事で「日産 独り負け!」と言うのがありましたが、過去の逆粉飾の前科を知っている私は「ヤッパリ」と言う気がしたので、投稿をする事としました。
※なお、逆粉飾は私の独断と偏見です。真偽はあなた自身がお確かめください。あたり前の事ですが、この投稿に投稿者は責任を負いませんので・・・・・・
もともと日産自動車のカムバックは会計専門家から言わせれば、合理化で黒字体質を作っただけと言うのが、常識ですから。
ゴーン氏が社長に就任した当時に日産のリバイバル・プランを作って実施した内容の概要は(私なりに解説すると)以下のとおりです。
1.合理化により利益のでる体質にする。
2.単純に合理化するのでは評価されないので、落とせるだけ落とす。
3.税効果会計、減損会計、保守性の原則などの会計上手法を利益を低く(言い換えれば損失を多く)見せる方法で過大に損失を計上する。
4.利益がでる事がはっきりした時点で税効果会計などを逆手に利用して不計上としていた利益を計上して最高益を「西部劇」のようにカッコ良く計上して「V字回復」として見せる。
特に問題となるのは都市銀行と同じように「税効果会計」の適用で、日産自動車の場合には合理化時に利益を極端に落とす(損失を拡大)ために利用(利益を繰延べている)されました。
具体的には合理化計画を立てて工場の廃止、遊休資産(設備)、従業員の解雇、解雇する従業員の退職金等を見積もって引当金として計上します。
(この当時の会計基準では計画を立てた時点で事象(損失)が発生した事となり、引当金(損失)を計上する事ができます。)
日産自動車の場合にはこの「損失の見積」を過度に保守的(言い換えれば過大に)持つもって損失として計上したとされ、その後に日本公認会計士協会が会計基準を変更する契機となった程です。
合理化計画で工場を廃止するのであるのならば機械設備等についても「処分損失」を計上する事が可能になります。
このように合理化を前提に「これでもか」と言う程に損失を計上すると会計上はとんでもない赤字決算になります。またこのような損失は税務上は損失と認められないので、税金がかかりこれに付いては損失として計上しています。
通常の場合、このような損失(余分に支払う税金)は税効果会計(銀行でなにかと騒がれた会計手法)を使って実際に税金が返却(減算)される決算期まで繰延べるのですが、日産自動車の場合には「税効果会計」の利益嵩上げを制限する条項を逆手にとって利益を過小にする「逆粉飾」の手口を採っていました。(逆粉飾は私の独断と偏見。なお、真偽はあなた自身がお確かめください。)
それは「課税所得(利益とは違う)」の発生が見込まれない場合には「税効果会計」で「繰延税金資産(利益補正と思ってください)」の計上ができないと言うルールを逆手に使ったものでした。
つまり、会計では「利益を過大に見せてはいけない」と言う考え方から、いろいろな制限が設けられいますが、逆に過小に悪く見せる事について、この当時は何も制限が無かった事を利用したのです。
最後が仕上げです。
税効果会計を使った「逆粉飾決算」により利益が過去最悪に落ち込んだ日産自動車。
翌期に多少利益が出るのはあたり前です。
問題なのは過去最高益を計上した期です。
黒字が定着し、利益を継続的に計上できるような状況となった時点で過去の「税効果会計」の逆粉飾分の利益を「正規」に計上するのです。
これで、カルロス・ゴーン流の逆粉飾V字回復の出来上がりです。
ちなみにウソだと思った方はマスコミに評価された期の日産自動車の決算書を良く見て調べて下さいね。「法人税等調整額」が最終利益の半分以上になっているので・・・・・・・・
いずれにしろ、よく言えば「逆転の発想」、悪く言えば「ペテン的手法」を使ってV字型回復を印象づけているように思えます。
ちなみにこれは完全に「合法」です。
結局、本業の商品力・販売力が向上してなければ、また「没落」が待ち受けているだけけ・・・・・・・・・
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[コメント]
今にして思えば、これも外国人経営者に対する「抵抗感」を減らし、その後の害資への会社売却の為の伏線のような気がしているは私だけでしょうか。