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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20060529NTE2IFT0129052006.html
カザフ資源大手のＥＮＲＣ、07年のロンドン上場計画(５/29）※
カザフスタンの資源開発大手ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ・コープ（ＥＮＲＣ）が、英ロンドン証券取引所に株式を上場する準備を進めている。カザフスタンの企業としては2005年に銅採掘・加工大手カザフミスが株式上場を成功させており、自国に海外からさらに多くの投資資金を呼び込もうと政府も支援の声を上げている。
ＥＮＲＣはスイスに本拠を置く持ち株会社。カザフスタン政府が保有する鉱山と製錬所で鉄鉱石やアルミ、クロム鉄などを生産する。現在はドイツ銀行をアドバイザーに指定、国際資本市場の要求水準を満たす事業構造に転換するためのリストラを進めている。
カザフスタン政府とＥＮＲＣが株式上場計画を明らかにしたのは今年３月。ただ、事業売却など他の選択肢も否定していない。同じく３月、ＥＮＲＣはカザフミスに株式25％を売却し、両社の関係を強化した。売却額は７億5100万ドルだったため、ＥＮＲＣの時価総額は約30億ドルと見積もることができる。
年内は債券発行か銀行融資によって調達する資金を利用して事業を見直し、07年後半の上場を目指す。関係者は「リストラが済めば上場に向けた態勢が整う」と指摘する。株式上場後の時価総額は50億ドルを超えるとの見方もある。
（英フィナンシャル・タイムズ特約）
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