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□富士重 新社長はトヨタ帝国主義の先兵か? [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=26399
【この会社の人と事件】
2006年5月22日掲載
富士重 新社長はトヨタ帝国主義の先兵か?
「12人抜き」
富士重工業の新社長に森郁夫常務執行役員(58)の昇格が決まった。取締役と上席の常務執行役員ら12人を飛び越しての抜擢人事だが、関係者の間では早くも「資本提携したトヨタ自動車への迎合人事だ」との声が上がっている。なぜか。
「トヨタが富士重に資本参加したのは、米国工場のSIA(インディアナ州)が欲しかったから。SIAの能力を最大限に利用するには、森社長が望ましいのです」と、自動車業界に詳しい専門紙記者はみる。
他社の工場をアテにするとは、1兆3700億円もの最終利益を上げるトヨタにしては、みみっちい話に聞こえる。だが「自動車業界で生産オタクと揶揄(やゆ)されるトヨタだけに、工場にカネがかかっても気にしません。SIAを欲しがっているのは、別にケチっているわけではなく、好調な販売に生産が追いつかないためです」と、前出の専門紙記者は指摘する。
「トヨタはすでに北米での新工場計画を発表していますが、それでは間に合いません」
だから1987年にいすゞ自動車との共同事業だったSIAを立ち上げ、同工場の生産管理部門を率いた「SIAのエキスパート」の森常務こそ格好のパートナーなのだ。「森体制でトヨタによる植民地化が一気に進む」と、国産車メーカー関係者は語る。
「富士重のユニークな商品開発にトヨタの横やりが入るのではないか」と熱狂的なスバルファンは不安がる。が、「トヨタはクルマづくりに興味がない会社。水平対向エンジンや四輪駆動などこだわりの新車開発にトヨタが口をはさむことはないだろう。トヨタ系列のダイハツはもともとのテリトリーである軽自動車を押しつけられて閉口しているが、富士重はむしろニッチにとどまりたい会社だから反発を感じることはないはず」と、前出のメーカー関係者は予想する。
「トヨタが干渉するのは生産現場。今後は徹底的にトヨタ生産方式を押しつけられるだろう」
しかしトヨタ生産方式を導入できれば、富士重にとってはコスト削減や品質向上につながる。富士重にとってはトヨタの植民地も悪くない?【井上学】