★阿修羅♪ > 国家破産46 > 494.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□トヨタ ホンダや欧米メーカーより怖い奴 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2010406/detail
トヨタ ホンダや欧米メーカーより怖い奴
ゴングが鳴った。
23日、トヨタが中国・広州の新工場で「カムリ」の生産をスタートした。中国の高級車市場で本格的なバトルが始まったのである。カムリの年間生産台数は10万台。中国国内に投入する計画だ。
「トヨタにとって意義深い日となった」――。生産開始の式典で挨拶した渡辺捷昭トヨタ社長はこう述懐した。06年の中国市場は600万台超。日本を抜き米国に次ぐ世界2位になる日も近い。トヨタはすでに成都や天津、長春に生産拠点をもち、広州で南部エリアをカバーする。中国市場のシェアは約3%。ただ、ここ広州ではホンダや日産に後れを取っている。北米のような“巨人”になれるのか。
「トヨタの狙いは、ホンダ潰しでしょう」
ドキッとするような指摘をするのはある自動車ジャーナリスト。
「カムリはホンダのアコードと同クラス。ガチンコ勝負になる」(前出の自動車ジャーナリスト)
意気込みやよしだが、現実にはそう容易じゃない。アコードは強敵だ。前年同月比で数割増を続ける人気車種。広州での年間生産能力を年内にも41万台(他車種含む)に、日産も27万台に増強する考え。トヨタが猛追するとはいえ、生産能力が40万台に達するのは4年後のことだ。
ライバルはゴロゴロしている。
欧米メーカーもそう。上海VW(フォルクスワーゲン)の「パサート」が今年1月には、アコードから首位の座を奪ってしまった。上海GM(ゼネラル・モーターズ)も新型車「リーガル」を投入。技術力のある韓国メーカーや120社にものぼる中国メーカーも無視できない。
他にも部品調達や販売方法などの課題もある。が、一番コワイのは中国人民のようだ。
中国在住のジャーナリストが苦い過去を振り返る。
「3年前、トヨタはランドクルーザーなどのCMで公式に謝罪した経緯がある。ランドクルーザーに中国人のシンボルである獅子が敬礼するデザインを使用。これが中国を侮辱したとされたのです。カムリの中国名は“凱美瑞(カイメイルイ)”と、中国の人が嫌う濁音を使わず、品格のある流麗な名前にしている。無用な反発を避けるための配慮でもあるといえます」
中国の高級車市場。強敵は中国文化かもしれない。
【2006年5月24日掲載】
2006年05月27日10時00分