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http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0526&f=business_0526_007.shtml
家計による貯蓄が18%伸び、目立つ地方格差
2006/05/26(金) 17:33:25更新
25日に中国人民銀行が発表した「2005年中国区域金融運行報告」で、2005年末に中国大陸で家計による金融機関への貯蓄残高が14兆元を突破していたことが明らかになった。「報告」は人々の暮らしに余裕が出てきたと分析すると同時に、社会保障が未整備であるために貯蓄に励む人が多いと分析している。また貯蓄全体をみると、経済先進地区に偏っているなどの問題もある。
■家計による貯蓄、GDP超える成長
家計による貯蓄の伸びは前年比18%増で、GDP(国内総生産)上昇率を超えた。人民銀行は「報告」の中で、「西部地区ける貯蓄残高の伸びが特に大く、全国的な伸びにつながった」と説明した。
家計による金融機関への貯蓄を上昇させている経済上の背景としては、住民の収入が増加している反面、物価が下落傾向にあったことを挙げたが、一方では証券市場や債券市場などへの「資金のパイプ」が狭いことも貯蓄が増えた理由だと分析した。
また、住宅購入や子供の教育費に充てるために貯蓄をする人が多いと指摘。さらに、老後の生活費や医療費に貯蓄を充てることを想定している人が多いことについて、「社会保障体系が未整備であることが関係している」と指摘した。
■目立つ地方格差、東部に集中する貯蓄
一方、法人による預金等も含めた金融機関への貯蓄全体を地区別にみると、東部地区における貯蓄額が全国合計の61%を占めるなど、銀行の「資金源」が経済先進地域に偏っていることも明らかになった。
中部地区の貯蓄額は全国合計の15%、西部地区は16%、東北地区は8%だった。特に外貨建の貯蓄は東部地区が全国合計の83%で、その他の地区ではそれぞれ5−7%だった。
省別では、広東省における人民元建の貯蓄の総額が2兆元近に達し、江蘇省でも1兆元を超えた。
また東部地区、家計からの貯蓄は金融機関が預かる貯蓄の総額の45%で、法人による貯蓄は38%だった。一方、中部地区では家計による貯蓄が60%で法人による貯蓄が25%、西部地区では家計による貯蓄が55%で法人による貯蓄が28%、東北地区では家計による貯蓄が62%で法人による貯蓄が24%と、東部地区以外では貯蓄の内訳が家計によるものに偏っていることが明らかになった。(編集担当:如月隼人)
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