★阿修羅♪ > 国家破産46 > 424.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□大手銀行マネーが闇金融に流れる仕組み [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=26379
【この会社の人と事件】
2006年5月19日掲載
大手銀行マネーが闇金融に流れる仕組み
公的資金だって例外ではない
4月末に金融庁が「コンプライアンスに関する注意事項」を通達し、金融機関の内部犯罪防止に乗り出したばかりの出来事だ。旧三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)が広域暴力団系とみられる財団法人などに約30億円を融資(90年に実行)していたことが分かった。
大阪府警は、この資金の大部分が山口組に流れたのではないのかとみて捜査中だが、その金はどう流れたのか。
朝日新聞(14日)に興味深いコメントが出ていた。
「表立ってだれがヤクザに金を貸すのか。名義を貸しただけで、自分の借金ではない」(業務上横領で逮捕された小西邦彦)
これはどういう意味なのか。暴力団系右翼の幹部の説明はこうだ。
「銀行から名義貸しを介した融資は、ヤクザ、右翼団体、総会屋を通して中規模以下の消費者金融、闇金融に流れる。銀行はそれを百も承知。10%程度の金利で貸しても確実に戻ってくる。闇金融はその筋から直接借りると金利が高いし、何かあると面倒になる。そこで仲介者やヤクザに手数料を払って銀行からの資金を手に入れるのです。私もそうした金融会社をいくつか持っているんだ」
逮捕された小西はそんなカラクリを指しているのだ。
さらに大手銀行は系列ノンバンクを使って消費者金融や闇金融に金を流している。闇金融は10日で30%の金利が当たり前。大手行はアングラマネーの上前をハネているともいえる。
夏までに三菱東京UFJ、みずほが公的資金を完済する。三井住友も完済のメドがついたという。しかしカネに“色”はついていないのだから、血税が闇金融に流れた可能性はゼロではない。各行は好決算を「経営努力」と胸を張るが、額面どおりには受け取れない。【笹子勝哉】
▽関連記事
□旧三和系、組関連企業から担保 小西容疑者の転貸認識か [朝日新聞]
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200605140006.html
旧三和系、組関連企業から担保 小西容疑者の転貸認識か
2006年05月14日
大阪府警が業務上横領容疑で逮捕した財団法人「飛鳥会」理事長、小西邦彦容疑者(72)へ旧三和(現三菱東京UFJ)銀行が50億円を超す融資をしていた問題で、うち30億円は山口組系の暴力団関連企業が所有していた土地を担保に関連ノンバンクが行っていたことが分かった。この融資とは別に、同じ土地を担保に、ノンバンク「京セラファイナンス」(現京セラリーシング)も、小西容疑者が理事長の社会福祉法人「ともしび福祉会」に23億円の融資枠を設定していたことが新たに判明した。
担保物件などから数十億円が暴力団側に流れていた可能性が高く、金融機関側も認識していたとみられる。小西容疑者は逮捕前、朝日新聞の取材に対し、旧三和銀行などの融資について「表だって誰がヤクザに金を貸すのか。名義を貸しただけで、自分の借金ではない」と話していた。
府警は、社会福祉法人や小西容疑者の名義を使うことによって、資金の流れを隠す狙いがあったとみている。
関係者の話や登記簿によると、担保は大阪市中央区の繁華街にある約550平方メートルの土地。山口組系暴力団組長が一時社長を務め、その後も実質的に経営に関与していた企業が所有していた。
この土地を担保に、旧三和銀行が全額出資する「三和ビジネスファイナンス」(後に会社分割)が90年に30億円を融資。バブル経済による地価高騰の時期で、銀行に対する不動産融資の総量規制が始まった直後だった。
京セラファイナンスは88年に23億円の融資枠を設定、その大半が融資されたとみられる。旧三和銀行は京セラの主力銀行で、同ファイナンスにも出資していた。
02年にこれらの融資についての抵当権が抹消され、土地は第三者に渡った。関係者によると、担保価値の目減りによって相当部分が焦げ付いた。旧三和銀行の小西容疑者への融資は75年ごろから始まり、97年まで続いたという。
今回の業務上横領事件では、三菱東京UFJ銀行淡路支店(大阪市東淀川区)の次長兼法人課長(42)が同幇助(ほうじょ)容疑で逮捕されている。約20年にわたって支店の歴代担当者が飛鳥会に常駐し、財団の経理事務をこなしていたという。
三菱東京UFJ銀行広報部は「個別の取引についてはコメントできない」とし、京セラ広報室は「ある企業の紹介による融資だったようだが、当時の担当者が現在見つからず、詳細は分からない」としている。