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2006年05月22日
次期総裁候補と市場予測
日本の次期首相について先に「安倍氏なら市場は下落、福田氏なら上昇」と記載し、後で説明しますと書いたので今回はその理由を記載したいと思います。この意見は現時点で市場の予想とは少し食い違っているので、まずは簡単に次期総裁候補と呼ばれる方々の主張をおさらいし、市場の動きと絡めて説明してみます。
@麻生氏
外交面での強気の態度が好感される一方、内政では不透明要因が強い。市場は停滞。
A谷垣氏
官僚主導の意見が多く、市場では解放路線の鈍化と見なされる。よって下落。
B福田氏
内政面では停滞。外交面ではソフト路線が好感。よって上昇。
C安倍氏
小泉路線の継承。ただし問題点整理に手間。よって下落。
以上の想定は一面的なものしか表していないので、もう少しB、Cの方は突っ込んで説明します。まず安倍氏については小泉路線の継承が好悪両面で影響します。今年に入ってから顕在化した小泉改革の矛盾、解放による混乱。この矛盾点の整理と混乱の収拾に、どうしても時間を費やさなければなりません。そのため小泉路線の継承というだけでは、市場は一旦調整してしまう可能性があるのです。
一方、福田氏に関しては外交面が好感されて、一瞬でも市場が上昇する可能性があります。現在意識される問題点の払拭が見えると市場は好感する。その流れは生まれますが、最終的には解放路線の鈍化が嫌気されて下落の流れにはなるでしょうが…。
今日も市場は大幅に下落したようですね。アメリカの弱含みに付き合わされている印象ですが、新興国なども下落しているのでマネーの動きが活発化している中で、日本の市場からもマネーが逃げ始めているのかもしれません。円安に動き始めましたが、これが円からの逃避だと深刻ですね。今後相当弱含む可能性もありますから…。
次期総裁候補の方々の意見はまだ出揃っていないので、何とも言えない所もあります。ただし、今までのところ概ね予想通りの動きを示しており、小泉人気は高くても小泉路線の人気は下落傾向を示している、その流れの中で安倍氏の人気も下落傾向にある、といったところでしょう。安倍氏が「格差問題」に焦点を当て始めたのも焦りの表れであるかもしれません。選挙は後半勢いの出た者の方が強い。安倍氏にとっては追い上げられる不安が付きまとうので、今が試練の時なのかもしれませんね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/