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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20060519NTE2IFT0719052006.html
中国の宝山鋼鉄、鉄鉱石19％値上げを拒否(5/19)※
中国最大手の鉄鋼メーカーである宝山鋼鉄は18日、鉱山会社との鉄鉱石価格交渉で、19％の値上げを受け入れない考えを明らかにした。2006年度の価格交渉では既に、世界の他の大手鉄鋼会社が19％の価格引き上げで合意している。中国の鉄鋼業界を代表して交渉する宝山鋼鉄は今後、厳しい判断を迫られそうだ。
05年に71.5％の値上げへの合意を余儀なくされた中国鉄鋼業界は当初、06年度価格の引き下げを要求。政府が交渉に介入し、価格が高すぎれば輸入を停止するとまで示唆していた。だが、政府高官はここ数週間、10％程度の引き上げなら受け入れる考えを示していた。
しかし、日本の鉄鋼メーカー各社がブラジルの資源大手ＣＶＲＤと英豪系鉱山大手リオティントとの交渉で19％値上げを受け入れたと発表。独ティッセンクルップも既に同水準の値上げを受け入れており、中国の立場は苦しい。上海の鉄鋼業界コンサルタントは「長期契約の基準価格として19％の引き上げを受け入れるか、05年よりも30％値が高いスポット市場で手に入れるしかない」と話す。
主要業界団体である中国鉄鋼工業協会はウェブサイトに「交渉では中国の業界事情が考慮されていない」との声明を掲載。前出のコンサルタントも「中国の建設用鋼板メーカーは、値上げ以前に事業閉鎖か経営統合の圧力にさらされている」と指摘する。だが、平鋼メーカー各社はまだ相当な利幅を確保している。（英フィナンシャル・タイムズ特約）
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