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「為替」 低調な米コアPPIと住宅指標に伴う金利低下でドル下落109.67円/ニューヨーク外国為替市場概況
「低調な米コアPPIと住宅指標に伴う金利低下でドル下落109.67円」ニューヨーク概
況 2006年5月17日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:53JST 「低調な米コアPPIと住宅指標に伴う金利低下でドル下落109.67円」
【ロンドン市場概況】
16日のロンドン外為市場では、ドイツの5月ZEW景気期待指数が急低下したことを
受けて一時ユーロ売り、ドル買いが強まった。ユーロ・ドルは1.2812ドルから
1.2770ドルまで下落、ポンド・ドルは1.8830ドルから1.8756ドルまで下落、ドル・
スイスは1.2099フランから1.2168フランまで上昇、ドル・円は110円20銭から110円
61銭まで上昇、ユーロ・円は141円51銭から141円00銭まで下落した。その後、ユー
ロ圏の3月鉱工業生産が上昇したことや独5月ZEWの現況指数が強かったことに目が向
けられ、ユーロ・ドルは1.2824ドルまで買い戻されたことで、ポンド・ドルも
1.8826ドルに反発、ドル・スイスは1.2113フランに反落、ドル・円は110円27銭に反
落、ユーロ・円は141円48銭まで戻した。
【経済指標】
英・4月の消費者物価指数:前年比+2.0%(予想+2.0%、3月+1.8%)
独・5月のZEW景気期待指数:50.0(予想63.5、4月62.7)
独・5月のZEW現況指数:8.7(4月2.9)
ユーロ圏・3月の鉱工業生産:前月比+0.4%(2月0.0%)
【要人発言】
福井日銀総裁(内閣府幹部経由)
「日米欧の長期金利上昇、堅調な世界経済の動向を反映」
「短期的な経済の見方は政府と一致している」
「金融機関の資金調達が円滑に進むかウォッチ、いま問題は生じていない」
ノワイエ仏中銀総裁
「ユーロ圏は世界的不均衡の原因ではない」
「ユーロの対ドルでの上昇は世界的不均衡是正の助けとならない」
「ユーロ圏が経済成長を上げることにより世界的不均衡の是正に資するということ
はG7声明で明らか」
「市場の金利観測は理にかなっている」
「経済拡大に伴い金融政策の調整を行わなければならないのは明らか。中期での物
価安定を確認するためには様々な警戒が必要」
「インフレ期待の上昇の可能性」
中国外務省
「人民元の上昇は柔軟性向上を示す、政府は経済改革を推進」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円27銭、ユーロ・ドル:1.2816ドル、ユーロ・円:141円30銭、ポン
ド・ドル:1.8818ドル、ドル・スイス:1.2119フラン
【ニューヨーク市場概況】
16日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は低調なコアPPIによるインフレ加速
懸念の後退や住宅市場の悪化を受けて米債券利回りが低下したことから110円29銭か
ら109円67銭まで下落し、ほぼ安値109円75銭前後で引けた。なお、終値109円台は約
8ヶ月ぶり。
ユーロ・ドルは1.2811ドルから米PPIなどの発表後に1.2868ドルまで上昇後、予想上
回る米鉱工業生産を受けて一旦弱含んだものの、ECBやユーロ圏政府高官筋の発言に
伴う利上げ観測を受けて1.2860ドル前後まで戻して引けた。ユーロ・円は、シンク
タンクの“日本7月の利上げ”予測や人民元先高観測を受けて141円60銭から140円99
銭まで下落した。ポンド・ドルは1.8810ドルから1.8896ドルまで上昇した。ドル・
スイスは1.2055フランから1.2127フランまで上昇後に1.2060ドル前後まで反落し
た。
【原油市場】
原油相場は昨日の大幅下落に対する調整から買戻された。朝方は景気鈍化に伴う世
界的な需要減退観測を背景に一時68ドル台まで売られたものの、先週末からの下落
率が4%を超えるなど短期的な売られ過ぎ感を受けて買戻しが強まった。また、明日
発表予定の週次の原油在庫が3週間ぶりに減少に転じることが見込まれていることも
買い材料となった。NYMEX原油先物価格は68.90ドルまで下落後に反発し、69.53ドル
(暫定値、前日比0.2%高)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。朝方発表された4月生産者物価指数でコア指数が0.1%上昇に
とどまったほか、4月住宅着工件数も予想を下回りインフレ懸念が後退したとの見方
から朝方は上昇して始まった。しかし不安定な商品相場や一部小売の決算が嫌気さ
れており、緩やかに下落する展開となった。セクター別では、ヘルスケア機器・サ
ービスやメディアが上昇する一方で、テクノロジー・ハード・機器や小売りが軟
調。ウォルマート(WMT)の発表した決算は、アナリストの事前予想に一致し小幅上
昇。一方でオフィス用品小売のステープルズ(SPLS)は予想を上回る決算を発表し
たものの、既存店売上高が過去3年で最も低い伸び率となったことが嫌気されて下落
した。またアップル(AAPL)は、iPodがクリエーティブ・テクノロジー(CREAF)の
特許に抵触しているとして訴えられたことで4.1%安。一方モルガンスタンレーが投
資判断を引き上げたXMサテライト(XMSR)は上昇した。ダウ構成銘柄では、ホーム
デポ(HD)が決算で売上高が予想を下回ったことから5.1%安となった。結局ダウは
8.88ドル安の11419.89、ナスダックは9.39ポイント安の2229.13で取引を終了した。
マーケット終了後にヒューレット・パッカード(HPQ)が発表した決算は予想を上回
り、時間外取引で上昇して取引されている。
【通貨オプション】
ドル・円は、予想以上の低下となった米住宅指標を受けて再び109円台後半まで下
落した。しかしながらその後は昨日の安値は更新できず、狭いレンジ取引に留まっ
ている。この動きを受けたオプション市場では、変動率が小幅低下するものの、下
値警戒感は引き続き強く堅調に推移している。1ヶ月物は11.00%から10.800%、3ヶ
月物は10.375%から10.325%、6ヶ月物は10.275%から10.075%へそれぞれ小幅低下
した。
リスクリバーサルでは、110円前後で下げ止まっている相場を受けて、中短期の円コ
ール買意欲は幾分後退したが、長期の更なる円先高観を受けた6ヶ月物での円コール
買いは強まった。 25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.600%から
+1.500%、3ヶ月物は+1.750%から+1.650%へそれぞれ縮小するが、一方6ヶ月物は
+1.775%から+1.825%へ拡大した。
【経済指標】
米・4月の生産者物価指数
全体:前月比+0.9%(予想+0.6%、3月+0.5%)
コア:前月比+0.1%(予想+0.2%、3月+0.1%)
米・4月の住宅着工件数:184.9万件、前月比7.4%減(予想195万件、3月199.6万件
←196万件)
米・4月の建築許可件数:198.4万件、前月比5.3%減(予想204.5万件、3月209.7万
件←209.4万件)
米・4月の鉱工業生産:前月比+0.8%(予想+0.5%、3月+0.6%)
米・4月の設備稼働率:81.9%(予想81.5%、3月81.4%←81.3%)
【要人発言】
カルアナ・スペイン中銀総裁
「世界不均衡は急激な調整リスクを上昇、世界経済の妨げとなる可能性も」
「日本、ユーロ圏は構造改革が必要」
「米国は財政政策を持って不均衡改善可能」
「石油輸出国は利益還元すべき」
アルムニア欧州委委員
「ユーロ圏は長期の拡大成長期に入った」
スノー米財務長官
「中国人民元の上昇は望ましい展開」
「ドルはファンダメンタルズを反映すべき」
「財務省と中銀の高官、世界の金融当局幹部は、コメントを最小限に抑えるようア
ドバイスされてる」
「注意深くするよう心がけ、基本的に常に同様の内容を述べ、誤解を招く可能性を
最小限にするよう努めている」
「税収による歳入は予想以上」
「米財政赤字は予定に先立ち半減される」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 110.24 110.61 109.67 109.76
ユーロ・ドル 1.2824 1.2868 1.2770 1.2860
ユーロ・円 141.37 141.60 140.99 141.14
ドル・スイス 1.2101 1.2168 1.2055 1.2071
ポンド・ドル 1.8822 1.8896 1.8749 1.8880
株式市場:
NYダウ 11428.21 11460.55 11392.67 11419.89
ナスダック 2239.61 2243.74 2222.80 2229.13
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 5.272 5.210
米国債10年物 5.153 5.097
先物市場:
NY金先物 683.5 693.8 683.0 692.9
NY原油先物 69.60 70.70 68.90 69.53
シカゴ日経平均先物 16300 16360 16230 16240
(フィスコ) - 5月17日6時55分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060517-00000002-fis-brf