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(回答先: サークルKサンクス株、村上ファンドが5%取得 【朝日新聞 】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 5 月 17 日 01:16:21)
2006年05月16日
国の目指す社会
昨日、NHKの番組で自民党と民主党による討論会が行われていました。よくあるパターンで見るべき所は少なかったのですが、最後のところで一般の方の意見として「小泉氏は改革といっているが、改革した後の姿がはっきりしない」と告げられると、竹中氏が不快な表情を浮かべているのがとても印象的でした。
以前から指摘しているように小泉‐竹中ラインが目指している改革後の姿ははっきりしています。それが米国型の投資循環社会ということですが、その点をテレビなどの公の場では中々説明しようとしないのが竹中氏です。なぜならそこに今日本で語られている問題点の多くが含まれるからであり、安易に自分の立場を際立たせる訳にはいかないからです。以下にこの問題点を指摘していきます。
この投資循環社会では『規制緩和』と『減税』が最も良いカンフル剤であり、米国の動きを見ているとそれがよく分かります。竹中氏はムキになって否定する時があるのはこの部分で、「規制緩和しない方が良かったのですか?」と相手にマイナス部分を緩和する発言を要求する時があります。ですがそうしてムキになって否定するところに、痛い部分があることは誰でも分かるでしょう。
規制緩和の結果、異常な状態での運用が続いている部分が今後の日本の先行きに暗い影を落としているのは言うまでもありません。耐震偽装、ライブドア問題に代表される四点セットは最近語られなくはなりましたが、規制緩和の影響と考えられる点に日本の問題点が数多く表れています。
なぜ日本に投資循環社会が根付かないかと言うと、こうした規制緩和を行うと必ず日本人は悪用してしまうからです。変な話なのですが、頭の良い人が法の網の目をすり抜けることを常に狙っているために、すぐに問題点が顕在化して規制強化の方に動かざるを得ません。今の日本の動きを見ても分かると思いますが、小泉政権五年ですでに規制強化の動きを強いられていますよね。これでは投資を継続的に行うことは不可能で、すぐに資金は日本から逃げる方向にいってしまうでしょう。
もう一つ日本に投資循環社会が根付かないのは、国民が過度の期待を投資に求めないという問題もあります。逆に求め過ぎる人がリターンの大きな、有り得ない投資話に乗って損をしたりしますが、これなどは一部です。賢明な国民性を誇るべきか、投資社会が根付かないことを悲しむべきかは個々の方の判断とは思いますけど、竹中氏は悲しんでいる一人なのかもしれませんね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/