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経済の話。興味がない方はつまらないと思います
今日も日経平均は弱く、16500円を切りましたね。私が三月後半から述べてきた内容を見直しながら、今後のことを少し探ってみたいと思います。
私は日本経済は市場で16000〜17000円程度が妥当と考えています。つまり三月後半から四月にかけての17000円台が少し異常な強さであったという意味です。この意見は三月後半時点ではかなり奇異な発言でしたし、ほとんどの経済評論家が18000円トライ、もっと強い意見では20000円も、というのが一般的でした。
強い意見の代表例は『先高期待』と『需給改善』というもの。先高期待の方は日本経済のデフレ脱却から好業績が期待できるというもの。しかし現在までの企業の今期見通しは横ばいか下落、つまり昨年の業績以上には伸びないというものでした。
需給改善の方は年金基金の買い、個人の信託を通した買い、外国人買いなど様々に言われていましたが、年金基金などの日本の機関投資家は売越しを続け、個人信託は設定額に届かないものが頻出し、そして外国人は積極的に買いを入れる状況ではありませんでした。
この五月に至り、三月から経済アナリストや評論家が述べていた内容は全て『期待』という言葉に括られた幻想に過ぎなかったということが分かります。私は上記の内容について全て否定的でしたし、今までも反論を繰り返してきました。カテゴリを『経済』で引っ張ってもらえると分かると思います。
本来、出てくる数字を拾ったり、状況をよく考えれば私の結論に至ることは当然だと考えていましたので、逆になぜ他の方が煽りのような言葉を述べてまで、市場を高値に吊り上げようとしているのかが不思議でした。
今回記事を上げようと思ったのは、この煽りの真相が五月に実施された新しい会社法の影響ではないかと考えたからです。つまり外資系投資会社による企業買収が容易になったため、株式持合いと自社株の高値誘導が市場の絶対命題になりつつあった中、業績予想は低い推移とならざるを得ない。個別に高値に誘導していくことはこの業績予想では無理。そのため市場全体の底上げを目指して、証券会社と組んで高値を演出したのでは、ということです。
私はこうした煽りによって一般の方が損失を被ることに、常々苦言を呈しています。現在、個人の方の信用取引の評価損が膨らみ、身動きが取れない状態です。また先物ではヘッジファンドの裁定買い残が積み上がり、こちらも身動きが取れない状況です。ここから日本の市場はどう考えても弱含む展開が考えられます。それを肝に銘じて、個人で市場に参加される方は注意して取引して下さいね。一部の煽りに騙されないように。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/50720252.html