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□就任から1カ月半 NEC矢野社長の試練 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1962007/detail
就任から1カ月半 NEC矢野社長の試練
突然の登板から、1カ月半が過ぎた。NECの矢野薫社長だ。金杉明信前社長が病気で辞任し、急きょ、矢野氏に白羽の矢が立った。
就任会見では「これからの日本電気は攻めだ」を強調していたが、きのう発表された決算(06年3月期)は厳しいものだった。
NECの数少ないコンシューマー向け製品の携帯電話事業は250億円の営業赤字。パソコンなどのパーソナルソリューション事業で見ても、70億円の営業赤字だった。さらに半導体の低迷が加わり、営業利益は前年比32.7%減の950億円と大幅減益に陥っている。
「為替差損などの影響が大きかった」(NEC関係者)し、急きょ就任した矢野社長には責任の少ない決算かもしれないが「不甲斐ない結果」(業界関係者)には違いない。
矢野新社長は「携帯電話ビジネスは他社との提携も含めて検討していく」と就任会見で口にするなど、聖域なき改革を進める覚悟だ。
今週初め、NEC本社(東京・芝)にあるホールの壇上に矢野社長の姿があった。周辺に分散している拠点の管理職などを集め、矢野社長は自らの口で今後の方針を説明した。400〜500人が耳を傾けた。
「財務体質の改善などが進み、今後は攻めの経営を強く打ち出していく。そこを強調していました。どんな改革をするか正直、不安もあります。でも、社内に活気が出てきたことは確かです」(出席者のひとり)
NECの主力事業所である玉川事業所(川崎市)でも、同様の経営方針説明会を開いている。「ともかく矢野さんは、社長就任後、これまで以上に取引先や事業所などを回っています」(前出の関係者)という。
だが、目先のビジネスはそう簡単ではない。半導体関連は営業赤字、携帯電話端末のシェアも後退している。
「かつてNECはトップシェアだったのに、05年度は16%弱とシャープ、松下に抜かれ3位に転落しています。しかも話題のワンセグ対応機の発売は未定というし、出遅れ感は否めない」(経済ジャーナリスト)
矢野社長のヤル気が、どこまで社員に届くか。
【2006年5月12日掲載】
2006年05月15日10時00分