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□安斎隆セブン銀行社長 開業5年で累損一掃 [ゲンダイ]
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【ビジネス&企業News】
2006年5月9日掲載
安斎隆セブン銀行社長 開業5年で累損一掃
「10万円以下の個人ローンに参入する」
予想以上に順調だった――。セブン銀行の安斎隆社長は、開業から丸5年になる新銀行をそう評価する。
「(セブン&アイの)鈴木敏文会長から声をかけられたとき、友人たちに『うまくいくわけがないからやめておけ』と言われたんですよ。失敗するという意識はなかったですが、ここまでうまくいくとは正直思わなかった(笑い)」(安斎社長)
現在、ATM設置台数はセブン―イレブンを中心に約1万1500台。1日の利用者数は100万人を超える。口座数も順調に増加。05年12月末に29万4000だった口座数がこの3月末には33万1000に。きのう8日に発表した06年3月期決算は、経常収益(売上高)646億円(前年比34.7%増)、経常利益194億円(同92.6%増)と順調に伸びた。累損も一掃した。
しかし、流通再編の中、今後の「生き方」は微妙だ。セブン&アイは、ミレニアム(西武百貨店とそごう)と経営統合。セブン銀も、その波に巻き込まれる。
「鈴木会長は、ミレニアム統合後のセブン銀行の構想をまだハッキリと持っていないと思います。われわれも、どういう使い方があるか整理できていない状態ですから。ただマイナスになることはないでしょう」(安斎社長)
一つ、懸念がある。セブン銀そのものの口座数が増えると、メガバンクなど提携金融機関(513社)のキャッシュカードなどがセブン銀のATMで使われなくなる恐れがある。そうなると収益の大半を占める手数料収入が減少しかねない。
「今後資産をどう運用していくか。今、考えているのは個人向けローンです。それも10万円以下、財布代わりに使ってもらえるようなもの。買い物時の『ちょっと足りない』という需要に応えられたらと思います。大手行には真似のできないキメ細かいサービスですね」(安斎社長)
預金残高は3月末で520億円。昨年12月末は486億円だったから順調な伸びだ。財布代わりの身近な銀行、どこまで定着するか。