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http://www.china.org.cn/japanese/237208.htm
「中国商業銀行の不良貸付が9000億ドル」という説に反論、中国中央銀行
中国人民銀行(中央銀行)金融安定局の関連筋は11日、海外のある公認会計士事務所がこのほど公開した研究レポートの中で提起されている「中国商業銀行の不良貸付総額は9000億ドルにも達する」という説について、「これは根も葉もないことであり、中国銀行業の資産の質を歪曲するものである」と反論し、さらに次のように述べた。
この会計士事務所は、長期にわたって中国で金融機関の会計検査の作業に携わってきたが、今回発表されたレポートは、中国銀行業の資産の質の現状を大いに曲解し、それ自体がかつて行った会計検査の結論とも矛盾するものであり、引き出された結論も荒唐無稽で理解しがたいものである。
中国の国民経済は長年にわたって健全かつ急速な発展を遂げており、金融業の健全な発展と金融リスクの回避と解消のために大切な経済環境を整えてきた。社会主義市場経済体制を確立し、改善するプロセスの中で、中国共産党中央と国務院は、金融業の発展に大きな関心を寄せており、金融秩序の整頓、金融体制の改革、金融業に対する監督・管理の強化、対外開放の拡大、不良資産の処分、近代的な金融企業制度の確立、貸付リスクの分類と会計制度の改善、金融市場の開拓、金融面の革新の奨励など、金融業の改革と発展を促進し、金融リスクの防止と解消のためにさまざまな措置を講じてきた。そのため、中国の金融業の改革、発展と開放はスムーズに進捗しており、その成果も著しいものである。金融企業の内部規制とリスク管理のレベルが絶えず向上し、資産の質も逐次改善され、資本の充実率と財務効率も安定的に向上している。また、歴史的な原因によるリスクを効果的に解消し、金融の安定も保たれている。
関連の監督・管理部門が発表した最新の権威あるデータによると、2006年第1四半期までのところ、中国商業銀行の不良貸付総額と不良貸付率は共に低下の傾向を示しており、第1四半期には、国内商業銀行(国有銀行、株式制商業銀行、農村商業銀行と外資系銀行)の不良貸付総額は年初より137億6000万元減の13124億7000万元となり、不良貸付率は同0.6ポイント減の8%となっている。
中国共産党中央、国務院が2003年に、国有独資商業銀行に対し、株式制改造を行うことを決定し、中国銀行、中国建設銀行、中国工商銀行の株式制改革の実施案及び交通銀行の株式制改革の深化のための実施案を相次いで認可した。2005年末までに、中国銀行、建設銀行、工商銀行と交通銀行の不良貸付率はそれぞれ5.41%、3.84%、4.69%と2.37%となり、相応のリスク準備金も十分に積み上げられている。これらのデータは、すべて世界の権威ある会計士事務所による国際会計原則に則った厳格な会計検査を受けたものである。建設銀行と交通銀行は、すでに香港での上場を達成し、中国銀行と工商銀行もそれぞれ今年の上半期と下半期に香港で上場することになっている。香港で上場する根本的な目的というと、国際基準に則って効果のある監督・管理を実施し、経営メカニズムを転換させ、コーポレート・ガバナンスの水準、内部規制とリスク管理のレベルを向上させ、金融サービスを全面的に改善し、小康(ややゆとりのある)社会を築き上げるためによりよく寄与することである。中国農業銀行は現在、内部の改革に力を入れており、株式制改造のための条件作りに取り組んでいる。また、全国的な大手株式制商業銀行5社が国内で上場している。中国農村信用協同組合の改革も、不良貸付の減少、経営メカニズムの転換、財務効率の向上の面で所期の成果を上げている。
中央銀行は、科学的な発展観を全面的に貫徹し、金融体制の改革を引き続き深化させ、金融の革新と対外開放のレベルを向上させることに力を入れ、諸金融機構を「資本金充実、内部ガバナンスが厳密で、運営が安全で、サービスと効率が望ましい」近代的な金融企業に作り上げるよう努めることになっている。
「チャイナネット」2006年5月12日