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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20060511NTE2IFT0610052006.html
中国4大商業銀行の1つに数えられる中国銀行が、6月初めに予定されている香港上場で最大99億ドルの調達を見込んでいる。実現すれば、6年ぶりに史上最高額を更新することになりそうだ。
中国銀行の調達額が、昨年の中国建設銀行の上場による調達額92億ドルを上回ることになれば、海外上場を利用して、経営難の国営銀行の資本構成を改めるという中国政府の政策路線の正しさが立証される格好だ。
中国銀行の調達額の規模は、国内最大手の中国工商銀行にとっても明るい兆しとなる。同行は、年内に香港とロンドンまたはニューヨークの二重上場で、10億ドルを調達する計画だ。
関係者によると、中国銀行は、持分10%にあたるおよそ260億株を売りに出す予定という。気配値は1株あたり2.50〜3香港ドル(0.32〜0.39米ドル)に設定している。最終的な価格は、11日から始まる海外投資家向けの12日間のロードショー後に決まる。
香港の小口投資家から旺盛な需要が見込まれることと、発行株式の3分の1が中国の国営企業と大物実業家に割り当てられていることを考えると、IPO規模をさらに15%拡大するオプションを行使する可能性が高い。そうなった場合、113億ドルの調達が可能となり、6年前のAT&Tワイヤレスの上場で記録した100億ドルを抜く。この規模のIPOとなると、顧問を務めるゴールドマンサックス、UBS、バンク・オブ・チャイナ・インターナショナル(BOCI) は、3億ドル以上の手数料収入を得るものとみられる。
今回のIPOは、 昨年8月に中国銀行の株式10%を31億ドルで取得したロイヤル・バンク・オブ・スコットランドをはじめとする企業連合がサポートしており、1年足らずのうちに68億ドル以上の含み益がもたらされることになる。(英フィナンシャル・タイムズ特約)