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□清涼飲料メーカー 「周年」企画、市場飲む? 存在アピール 格好の機会 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060507-00000011-san-bus_all
清涼飲料メーカー 「周年」企画、市場飲む? 存在アピール 格好の機会
「コカ・コーラ」は生誕百二十年、「午後の紅茶」は“成人式”−。清涼飲料メーカーの看板商品が今年、相次いで節目を迎える。商品サイクルが短い飲料業界にあって長寿商品は、企業のシンボルであるとともに、経営の柱でもある。各社は「周年」販促活動の積極展開で、定番ブランドの“再生”を狙う。(深沢真貴)
日本コカ・コーラは五月五日から三日間、東京の六本木ヒルズで「コカ・コーラ」生誕百二十周年の記念イベントを実施。その後、九月まで全国の主要都市で順次開催する予定だ。
目玉の一つがヨーヨーのショー。「コカ・コーラ」や「ファンタ」など同社の炭酸飲料のロゴを印刷したヨーヨーが大ブームとなったのは一九七〇年代半ばのこと。「ヨーヨーチャンピオン」と呼ばれる名人が披露する技に熱狂した三十−四十歳代男性の思い出にアピールする。
同社はまた、小売店頭など全国百二十カ所で「百二十万人規模の商品無料配布」など“百二十づくし”で商戦の盛り上げを図る。
今年七月に発売二十周年の“成人式”を迎えるのは、キリンビバレッジの「午後の紅茶」。
二月に商品リニューアルを実施したほか、「紅茶の楽しみ方の幅を広げたい」(同社)として、付加価値を高めた姉妹商品「午後の紅茶 スペシャル」シリーズを四月から順次投入している。
第一弾の発売に合わせ四月二十五日から放映中のテレビCMには、人気タレントの松浦亜弥さんを継続起用。発売前の商品を含めシリーズ全商品を先行PRして消費者の注目を集める作戦だ。
「午後の紅茶」の登場により右肩上がりの成長を続けてきた紅茶飲料市場だが、ここ数年はほぼ横ばい。話題の中心はむしろ、健康意識の高まりを背景に急伸した緑茶飲料。同社は二十周年を紅茶復権の好機につなげる構え。
「周年」記念は「消費者へのインパクトが絶大で、通常の販促では得られない効果が期待できる」(業界関係者)。実際、アサヒ飲料は平成十六年に百二十周年を迎えた「三ツ矢サイダー」で大規模な販促を展開。減少を続けていた販売数量を前年比で二割アップさせた。
飲料業界では毎年大量の新商品が登場するが、定番商品に育つのはわずか数品目といわれるほど競争が激しい。定番商品がややもすれば埋没してしまう競争環境にあり、「周年」は存在感をアピールする格好の機会となるわけだ。
今年は、カルピス「カルピスウォーター」、JT「桃の天然水」もそれぞれ十五周年、十周年という記念の年を迎える。各社は一時的なPRによる増販でなく、幅広い顧客層を対象にアピール、ブランド力や収益力の向上につなげる。
(産経新聞) - 5月7日3時9分更新