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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060503-00000008-maip-int
【ガザ市(パレスチナ自治区)樋口直樹】米欧諸国の支援停止で孤立化を深めるイスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府に、アラブ・イスラム諸国などから送金されるはずの支援金が全く届いていないことが1日、分かった。アルアラジ経済相がガザ市近郊で毎日新聞のインタビューに答えた。米国の圧力で銀行が送金を停止しているためとみられる。
経済相によると、ハマス政府はこれまでにイランやサウジアラビア、カタールなどのアラブ・イスラム諸国やロシアなどから少なくとも3億6500万ドルの支援金を取り付けた。だが、「アラブ諸国の自治政府の銀行口座に支援金が届いても、地元(パレスチナ自治区)の銀行に送金できず、自治政府は全く受け取っていない」という。
経済相は自治政府の主要取引銀行であるアラブ銀行などが送金を停止した理由について、「世界で唯一のスーパーパワー(米国)は米国の銀行だけでなく他国の銀行にも多大な影響力を及ぼしている。アラブ銀行が(米国を)恐れているのは明らか」と指摘した。
財政困難に陥ったハマス政府は、職員約16万5000人の3月分と4月分の給料は払っていない。2カ月分の給料は約2億4000万ドルと見積もられている。経済相は「アラブ諸国などの支援金で2カ月分の給料を支払うことは可能だが、問題はこれらの支援金がいつ、どのように我々の手元に届くかだ」と歯がゆい心境を吐露した。
ハマス政府は支援国から自治政府職員の銀行口座へ直接給料を振り込ませる方法も検討しているが、職員名簿などを握るハマス政府財務省の関与は不可欠なため、ハマスの徹底的な孤立化を目指す米国がこれを認めるかどうかは不透明だ。
(毎日新聞) - 5月3日10時22分更新