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「為替」 低調な米雇用者数でドル全面安、ドル・円112円25銭まで1円70銭以上下落／ニューヨーク外国為替市場概況
「低調な米雇用者数でドル全面安、ドル・円112円25銭まで1円70銭以上下落」ニュ
ーヨーク概況 2006年5月6日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:54JST 「低調な米雇用者数でドル全面安、ドル・円112円25銭まで1円70銭以上下落」
【ロンドン市場概況】
5日のロンドン外為市場では、米国の4月雇用統計の発表待ちで取引手控えムード
が強いなか、ポジション調整のドルの買い戻しがやや優勢になった。ドル・円は113
円67銭から113円95銭まで上昇、ユーロ・ドルは1.2704ドルから1.2677ドルまで下
落、ポンド・ドルは1.8514ドルから1.8481ドルまで下落、ドル・スイスは1.2291フ
ランから1.2319フランまで上昇した。ユーロ・円は円キャリートレードの買いが続
き144円32銭から144円62銭まで上昇した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ユーログループ財務相会合（4日）
「ユーロ圏経済は拡大基調にある」
米議会予算局（CBO）
「2006年度の米財政赤字は、歳入の力強い増加で3000億ドルに減少する可能性（ホ
ワイトハウス2月見通しは赤字4230億ドル）」
ブラットナー・スイス中銀副総裁
「スイス中銀は利上げを継続」
トリシェECB総裁
「2％を超えるインフレ率に満足していない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：113円87銭、ユーロ・ドル：1.2697ドル、ユーロ・円：144円52銭、ポン
ド・ドル：1.8499ドル、ドル・スイス：1.2308フラン
【ニューヨーク市場概況】
5日のニューヨーク外為市場では、米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅
に下回った事からドルが全面安となった。ドル・円は、“為替報告書公表前に人民
元が追加切り上げ”との噂や米国がドル安を容認する可能性があるとの観測も売り
材料となり113円99銭から112円25銭まで1円70銭以上下落し、7ヶ月半ぶりの安値を
更新し、112円55銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは欧米金利格差の縮小観測やスノー米財務長官の辞任の思惑を受けて
1.2681ドルから1.2765ドルまで上昇し、1.2725ドル前後で取引を終えた。ユーロ・
円は人民元追加切り上げの噂が売り材料になり144円75銭から142円97銭まで下落し
た。ポンド・ドルは1.8476ドルから1.8623ドルまで上昇した。ドル・スイスは
1.2314フランから1.2214フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は前日比変わらず水準で小動きとなった。昨日までの2日間で6％以上下
げる大幅安となったことから買い戻しが強まったものの、イラン大統領が経済フォ
ーラムにおいて「核開発をIAEAの監視下で続けても構わない」と述べ、イラン側に
核開発問題に関する譲歩姿勢がみられたことから積極的な買いは限られ、上値の重
い値動きが続いた。NYMEX原油先物価格はもみ合いを続け、70.19ドル（前日比0.4％
高）で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は-2.4％となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。朝方発表された4月の雇用統計で、非農業部門雇用者増加数が事
前予想を下回る13万8千人にとどまった事で長期金利が低下。これが好感され終日堅
調な展開となった。セクター別でも全面高となっており、特に公益事業や金融の上
昇が目立った。今週末に株主総会を予定している著名投資家ウォーレン・バフェッ
ト氏率いるバークシャー・ハサウェー（BRKA）は、大型買収を発表するのではとの
憶測から堅調。住宅メーカーのトール・ブラザーズ（TOL）は年間の引渡し件数を
200件下方修正したものの、供給過剰は一時的との見解を示したことで4.1％高とな
った。エネルギーのエルパソ（EP）は予想を上回る決算を発表して12.3％高。また
ワーナー・ミュージック（WMG）も決算で損失が予想より小幅にとどまった事から上
昇した。ダウ構成銘柄では、メリルリンチが強気の見通しを示したボーイング
（BA）が上昇。結局ダウは138.88ドル高の11577.74、ナスダックは18.67ポイント高
の2342.57で取引を終了した。バークシャー・ハサウェーの買収候補銘柄として、エ
ネルギーのPG&E（PCG）や自動車保険のマーキュリー・ゼネラル（MCY）の名前があ
がっている。
【通貨オプション】
ドル・円は、米4月雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回った事や、
来週の米半期為替報告書公表に向けた中国人民元追加切り上げの噂を受けて急落
し、05年9月以来の円高となった。この動きを受けたオプション変動率は軒並み上
昇、1ヶ月物は9.550％から9.850％、3ヶ月物は9.325％から9.575％、6ヶ月物は
9.275％から9.475％へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、円先高観に円コール買いが強まり、25デルタ円コール・ド
ルプット1ヶ月物は1.000％から1.200％、3ヶ月物は1.150％から1.250％、6ヶ月物は
1.175％から1.225％へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
米・4月の雇用統計
失業率：4.7％（予想4.7％、3月4.7％）
非農業部門雇用者数：前月比+13.8万人（予想+20万人、3月+20万人←+21.1万人）
カナダ・4月の雇用統計
失業率：6.4％（予想6.3％、3月6.3％）
雇用者数増減：前月比+2.2万人（予想+1.5万人、3月+5.05万人）
【要人発言】
スノー米財務長官
「インフレ圧力は感じられず」
「米雇用市場は力強い」
「インフレは引き続き抑制されている」
「インフレがないため、金利は低下可能」
「中国は人民元改革を名言した」
アダムズ米財務次官
「米国は通貨の価値は市場に任せるべきと考えており、介入だけでなく、相場に関
するコメントも差し控えるべきだと考える」
ハバード米大統領補佐官（経済担当）
「連銀は緩和的な水準調整を行い過ぎないように意識している」
イッシングECB理事
「ECBが金利に関して消極的過ぎるとの根拠はない」
「ECB金融政策は緩和的であった」
「長期インフレ予想は抑制されている」
「ECB金融政策はこれからの指標や価格リスク次第」
「金利が現在の低水準で定着する事はまずない」
「指標がECBの経済見通しを裏付ける」
「ECBは利上げの目標水準や目標ペースをもたない」
「賃金上昇は緩やか」
「原油高を受けて物価安定リスクは上昇」
「為替相場はECB金融政策決定の要素のひとつ」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 113.68 114.01 112.25 112.58
ユーロ・ドル 1.2705 1.2765 1.2677 1.2727
ユーロ・円 144.41 144.75 142.97 143.28
ドル・スイス 1.2290 1.2319 1.2214 1.2264
ポンド・ドル 1.8514 1.8623 1.8476 1.8595
株式市場：
NYダウ 11440.62 11586.38 11440.62 11577.74
ナスダック 2337.02 2344.37 2332.68 2342.57
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.238 5.189
米国債10年物 5.153 5.102
先物市場：
NY金先物 680.5 686.5 676.8 684.3
NY原油先物 70.00 70.55 69.70 70.19
シカゴ日経平均先物 17210 17360 17210 17340
（フィスコ） - 5月6日6時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060506-00000001-fis-brf
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