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【マレーシア】タカフルへの出資検討、ラクヤット銀
起業・協同組合開発省傘下のバンク・ラクヤットは、イスラム保険「タカフル」事業の最大手タカフル・マレーシアの株式20〜30%を買収する方向で検討を進めているもようだ。タカフル事業の新規免許を取得できなかったのを受け、既存事業者への出資で市場への参入を図る。マレーシア中央銀行は今年1月に4件の新規免許を発給したものの、バンク・ラクヤットは対象から外れていた。
2日付ニュー・ストレーツタイムズによると、バンク・ラクヤットはタカフル・マレーシア株30%の買収を検討する一方、タカフル側は20%の出資を求めているようだ。株式30%を買収した場合の代金は、昨年度純利益の10倍で換算して8,300万リンギに上る。
同行はまた、タカフル事業者のシャリカット・タカフル・イクラスへの出資も考慮する方向。さらに現行の個人向け金融事業の強みを生かし、別の事業者との販売協力も視野に入れているという。ただ、収益性の観点で出資を最優先するとみられる。
タカフル事業は保険市場の中で急成長している分野。過去5年間の年間平均成長率は20%を超え、約10%の普通保険の伸びを大きく上回る。タカフル・マレーシアはバンク・イスラム・マレーシアの傘下で、タカフル市場の約50%を押さえている。
一方、生命保険業界では、将来的に企業合併・買収(M&A)が進展するとの見方が強いようだ。マレーシア生命保険協会(LIAM)は、過去数年間にM&A案件が少なく、外資との提携が企業再編の主流だったと説明。ただ、今後は市場の力が業界内の統合を促すとし、戦略的な提携や外資による地場保険会社の買収も起こり得るとの考えを示している